ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

全国から自治体の首長・職員や企業人を集めた山路栄一さんのメルマガ発信力

2011年07月10日 | 日記

7月9日(土)三重県津市の、とある会場に集まった主だった顔ぶれをご紹介しましょう。

佐賀県知事 古川 康

新潟県三条市長 国定勇人氏

奈良県生駒市長 山下 真氏

三重県知事 鈴木英敬氏

津市長 前葉泰幸氏

鈴鹿市長 末松則子氏

三重県菰野町長 石原正敬氏

金融庁総務企画局審議官 居戸利明氏

以上の方々のほか、三重県議会議員、および大阪府吹田市議会議員の方々

自治体職員の皆さんは三重県の方々以外にも以下の地域から多数参加されました。

新潟県、埼玉県秩父市、志木市、東京都、横浜市、伊豆の国市、富士市、静岡県、金沢市、愛知県、名古屋市、蟹江町、岐阜県、奈良県、五條市、和歌山県、滋賀県、長浜市、日野市、京都市、大阪府和泉市、神戸市、兵庫県加古川市、播磨町、東広島市

このほか、企業の幹部、コンサルタント、報道関係者、大学教員など、北は北海道から南は九州まで、約130人の方々が、三重県津市の会場に集まりました。

佐賀県の古川知事には、玄海原発再開問題で極めて多忙の中、この会のために、わざわざ6時間かけて佐賀からお越しになり、30分間いらしゃって挨拶され、お帰りになりました。


このように全国から錚々たる自治体の首長や職員、企業幹部たちを集めたこの会とは、いったいどんな会だったのでしょうか

実はこの会は、三重県の一職員である山路栄一さん(下の写真)のON & OFFメールマガジン500号配信記念読者の集いだったんです。


山路さんは現在は三重県環境保全事業団の参事兼企画課長。2002年から、名刺交換をした人を中心にメルマガの毎週配信を開始されました。

「脱・お役所仕事」をめざして自治体職員の意識改革をしようというのがその目的。2003年には「自治体職員有志の会」を立ち上げました。めざすは「地方公務員」から「地宝向夢員」そして『知豊向夢員』へ。

内容は、自治体職員の意識改革に役立ちそうな、さまざまな著名人の言葉、山路さんが講演会で聞いた内容や、これと思う人に体当たりで面会を申し込んだインタビュー記事など。毎週毎週どうやっていろんな人の言葉を調べてこられるのだろうと感心させられます。

とにかく毎週毎週、メルマガを送り続けて9年間、この日が記念すべき500号配信の記念の集いだったんですね。配信数は徐々に増えていき、847件になっています。

私と山路さんとは、ずっと以前の私がまだ三重大産婦人科の若き医師だった頃にテニス仲間だったんです。それ以後、私が三重大の教授、学長になってからも親しくさせていただき、このメルマガの愛読者で、今回の読者の集いの発起人でもあり、挨拶をさせていただきました。

私は学長の時にブログを書き始めたのですが、最初はブログなんていったい何の役にたつだろうと思っていたんです。いつまで続けることができるのか自信がありませんでした。ブログを更新し続けるのはけっこうたいへんなんです。しかし、山路さんが毎週毎週、メルマガを送りつけてくるんですね。その継続力に励まされて、私も、ブログを一生懸命更新しました。

山路さん自身も、メルマガの配信を続けることには、山もあり谷もあったようです。周りの人から、無意味だと言われたり、批判されたりしたたようです。私にも個人的に相談があり、その都度周りを気にせずに継続されるよう励ましました。

私は、昨年4月に国立大学財務・経営センターの理事長に就任した時に、ブログを続けようかどうか迷ったんです。独法は、大学に比べると、しばりが大きいですからね。そんな時に、山路さんから毎週送られてくるメルマガは、ブログ継続の大きな励みになりました。

一公務員が、自分の意見を外に発信するということは、たいへんな困難を伴うことであると思います。ヒエラルキーの中に存在する人が、上司の許可を受けずに、外に自分の意見を発信することは、それなりの覚悟が必要です。まずいことを発信すれば、やめさせられることになるかも知れませんからね。かと言って公式見解ばかりを発信していても、読み手にとってはあまり意味のないことになります。

ヒエラルキーの中にいることをわきまえつつ、個人としての意見をどこまで周囲に伝えるか、ギリギリの判断が求められます。

それにしても、山路さんのメルマガ配信による組織の壁を超えた横のネットワーク力はたいしたものです。ネットワーク力は目に見えないし、お金に換算することもできません。しかし、自治体の一人の課長のために、佐賀県知事をはじめ、錚々たる面々が全国から実際に集まったという事実は、ネットワーク力がいかに大きな力をもっているのかということを明らかに証明することになったと思います。

山路さん、1000号配信を楽しみにしていますよ。






 

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ドン小西との地域イノベーション学会の打ち合わせー武田美保さんはファッションチェック合格

2011年07月10日 | 日記

7月7日の七夕の日に中学校の同級生のドン小西との地域イノベーション学会第一回大会の打ち合わせをした報告をしないといけませんね。

三重大学では、私が学長時代に「地域イノベーション学研究科」を創設し、平成21年から学生の受け入れを開始しています。若手の意欲ある学生たちと地域企業の幹部人材が入学し、地域に根ざしたイノベーションの創出に取り組んでいます。

特に、地域企業の社長さんがたが数多く入学されたことについては、私どもも驚き、地域にこのような大学院の大きな需要があったんだということを、改めて痛感しました。

そして、この大学院の名称に冠せられた「地域イノベーション」という言葉は、今後の日本全体の成長のキーワードになる可能性がある。これを三重だけではなく、全国の地域にも広げていけば、日本全体の再生につながる。

現三重大学長の内田淳正先生をはじめ、関係者の皆さんのこのような強い思いから、「地域イノベーション学会」と創ろうという話が持ち上がりました。

第一回の記念すべき学会は今年の11月26日(土)に三重県津市で開催が予定されています。

会長は三重大学教授・学長補佐の西村訓弘さん。三重県南島町出身で、北大で大学発バイオベンチャーを立ち上げた方で、「地域イノベーション学研究科」のアイデアを提案した若き仕掛け人です。

まだ、最終決定ではないと思いますが、現時点での暫定的なプログラム案としては、まず、三重大学長の内田淳正さんの挨拶と三重県知事の鈴木英敬さんの挨拶が予定されています。

次いで西村訓弘さんの所信講演「依存する地域から自律する地域へ、そして自立する地域へ(仮)」。西村さんのタイトルは、なかなか期待を感じさせますね。

いったいドン小西と豊田はいつ出るのかって?

この後ですよ

特別対談: 「辛口”檄”トーク・三重を斬る!(仮)

そして、司会は三重県知事鈴木英敬さんの奥様の武田美保さんという豪華キャスト。武田美保さんは、シンクロナイズドスイミングのオリンピック銀メダリストですね。

ドン小西は、テレビや雑誌でも辛口のコメントをズバズバ言うことで有名ですね。前知事の野呂昭彦さんの時に三重県観光大使を務めたことがあって、委員会でたいへん辛口のコメントをしていました。

イノベーションを創出するには、まず、現状の否定や問題点を明らかにすることが最初の第一歩だと思いますが、その役をドン小西にしてもらおうという狙いですね。三重県出身でありながら、三重県を離れて外から見ている人の方が、欠点がよくわかるものです。

そんなことで、7月7日に武田美保さんを交えて、対談の打ち合わせをしたわけです。

さっそく、ドン小西のファッションチェック。私がロイドメガネに変えたことについては、お褒めをいただきました。そして、今回はクレリックシャツにした方がいいというアドバイス。下の写真はドンが私のシャツの襟に白いティッシュペーパーを当てているところ。


武田美保さんに対してはファッションチェックは「合格!」。ドン小西はなかなか合格を出さないんですが、さすが美保さんですね。

ドンは私たちとしゃべる時も、テレビでしゃべっている時とほとんど同じです。今回の打ち合わせでも、テレビでしゃべっているのと同じ感じで、辛口のコメントをどんどんしゃべり続けます。

さっそく三重県の鳥羽駅について辛口のコメント。「三重県までわざわざ来る観光客は、東京では味わえない空間やもてなしを求めてやって来るんだよ。ところがさ、駅を降りた途端に外食チェーン店が目に入ってきたんじゃ、とたんに幻滅を感じるだろう・・・・・。」

こんな調子で、対談の本番でもドンの独壇場になるんだろうなと思っていますが、私は、大学人の立場からドンのコメントにセカンドを出すことが役目かな、なんて思っています。



 

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