八月中旬に入ろうとしているレイキャビクからこんにちは。もちろん日本でも同じ時期なのですが、そちらではお盆休みの真只中ですね。Cちゃんのおかげで、休みでも思い切り羽を伸ばせないストレスを、皆さんお持ちのことと察します。
アイスランドでもCちゃんは盛り返してきています。これを書いている、7日金曜日の時点では、隔離されている感染者数は109人、その十倍近い914人が自主隔離の生活に入っています。
「なんだ、そんあもんか?」とお思いになる方もありましょうが、アイスランドの全人口は八王子市の半分しかありません。人口比での感染者率で見て、アイスランドはヨーロッパでの「コロナレッドマーク国」リストに載せられる寸前だとか。
そのような中で、先週の木曜日にはヒロシマ、ナガサキを偲ぶ「キャンドル流し」が予定されていたのが、今年は「ビデオ配信」形式に変更されてしまいました。さらにレイキャビクマラソンも中止を決定。いよいよ「イベントゼロ」に近着いています。
本文とは無関係 清涼感をあなたに届けたい!
Myndin er eftir Sigurdur_Fjalar_Jonsson@Unsplash
Cちゃんのこの盛り返しがいわゆる「第二波」なのか、あるいは規制緩和による「第一波の残党」なのかは、まだはっきりと見解が出ていないみたいです。日本と似ているのは、感染者の過半数が「自覚症状なし」で比較的若い年代なのです。
そして「それ故に」、と言い切る自信はないのですが、入院者数はひとり。重症者でICUに入っている人もひとりです。実は先日までずっと入院者ゼロだったのですが、昨日三十歳台の男性が重症化し呼吸器をつけているそうです。
この方は病状が急に重症化したらしく、コロナ関連の公式ホームページでの現状統計では、まだ入院者ゼロ、ICUゼロのままになっています。
陽性反応が出た人で、軽症であっても自宅での隔離生活が不便な人は、Cちゃん用に借り上げたホテルに滞在できるようです。
日本の様子はネット経由のテレビ番組で見ているだけなので、皆さんの実際の生活現場がどのようなものであるのかはわかりません。だいぶ緊張感が緩んでいる、というような嘆きをよく耳にするのですが、本当にそうなのでしょうか?
レイキャビクではどうか?というと、まったく「緩みっぱなし」というのが実感です。
前回書きましたように、七月の末から、規制が再び強化されました。集会は100人マックス。飲み屋は営業23時までに短縮。2メートルのソーシャルディスタンスが強調され、屋内等でその距離を取れない時はマスク着用が義務化されました。
とたんにマスクは売り切れ。私も何軒かドラッグストアを回ったのですが、マスクはすべてUppselt (Sold out)状態でした。その割には、周囲でマスクをしている人を見るのが少ない気がするのですが... マスクはどこへ行った?
八月の第二週以降は、アイスランドでは人々が夏季休暇を終えて、九月よりの新年度に備える時期となっています。六、七月には休みになっていた教会の活動も、現在再開される軌道に乗っています。
私のホーム教会では、毎週水曜日のお昼に、シルバーエイジの人々が大半を占める祈りの会があります。これは祈りの会であると共に、高齢の方々が集まって、おしゃべりをする社交の機会でもあり、参加する皆さんは楽しみにしている集まりなのです。
この会は夏休みがなく、六月七月も通して持たれてきました。ですが、その期間は国内旅行や家族との別のプランもある人も多く、参加者はやはり半減していました。
先週の水曜日には、夏休み明けで久しぶりにいつものレギュラーメンバーが再会を果たしたようでした。ちょうどその会の終了直後に教会にいたのですが、様子を見てちょっとビックリしました。
みんなコーヒーを片手に固まって座っていたり、立ったまま大きな声で話したり。まあ、久しぶりに会ったので、積もる話しを楽しんでいたのでしょうが、「あんたら、一番気を付けなきゃいけない人達でしょー!?」
あれで、仮に誰かが感染していたとしたら、一蓮托生というやつですよ。やっぱりアイスランド人だな。
清涼感 伝わってますか?
Myndin er eftir Martin_Sanchez@Unsplash
その翌日、用があって久しぶりにKringlanクリングランという町の真ん中にあるショッピングモールに行きました。
そこでまたビックリしたのですが、2メートルの間隔をテープなので示してある、お店のレジ前などはさておいて、エスカレーターなどではみんな固まって動いています。モール内の小ちゃなカフェでは、三十人はいるお客さんが「袖触れ合うも」というような距離で座っていました。カフェだから当然でしょうが、マスクをしている人はいませんでしたね。
春先のCちゃん厳重警戒の時には、お店の中に入る順番待ちで、小雪の中に立っている人たちまで、きちんと「自主的に」2メーターの距離を取っていたものですが、そんな記憶は遠い過去のものになってしまったようです。
どうしてだろう?と考えてみたのですが、おそらく理由は日本でと同じで、感染者数の増加に比して、重症化する人が少ないのを横目で見て「Cちゃん、畏るるに足らず」みたいな自信を持っちゃっているのではないか?と思われます。
もし、この時期にまた「ICU満室」「呼吸器の数が足りない」というような状況が生まれたとしたら、おそらく人々の態度はまた一変することでしょう。
やっぱりアイスランド人だな。根本的に臆病なんですよね、こいつら。自分に利があると思うとおかまいなしの強気になるのですが、ちょっと酷い目に逢うと途端に引っ込んでしまう。
まあ、敢えてポジティブに語るなら「自分に正直」ということなのでしょうが...
私としてはですねえ、ショッピングモールなどではかまいませんが、教会ではもう少しきちんとマニュアルにのっとってもらいたいものです。感染者が出たら、オラたちが責任問われるんだから: 「ちゃんと感染予防措置を取っていたのか?」って。
なんというか、お店の人とお客さんでは予防措置に温度差ができてしまうみたいな... 教会はお店でないのですけどね。
ちなみに、先に述べたシルバーエイジの皆さんの集会を担当しているのは、別のシルバーエイジの牧師さんで私ではありません。だから、あまり横から口出しするのもはばかられるのでした。
清涼感series その3
Myndin er eftir Robert_Lukeman@Unsplash
でもこういうことを書いていると、「気が付くと自粛警察」っていう感じがしなくもないですね。でも「自分のお店」「自分の集まり」があると、自粛警察と言われようがなんだろうが、やらなきゃならないこともあります。
オラは自分の集まりでは、もっときちんとソーシャルディスタンスとマスク着用はお願いするつもりです。でもマスクは売り切れだから、どうしようもないか?
実は私のホーム教会は、上下二階建てなのですが、上部の教会部分は屋根の修繕のためしばらく使えないのです。そのため集会はすべて下の部分の集会ホールで持たれています。
ホールは教会よりもずっと小さいため、ソーシャルディスタンスを保つと、おそらく三十人でいっぱいになるでしょう。
しかも、教会というのは歌を歌うのがベーシック。でも、この状況で歌を歌うのは、たとえそれが讃美歌であっても飛沫拡散は必至。歌うのはしばらくやめたほうがいいかも。
こうしてみて思うのは「やりにくい」 トホッ...
いやいや、こうやって負のスパイラルに陥ってはいけない。もう嘆きの時期は終わったのだ。坂井泉さんも歌っているではないか: 「今、何ができるかを考えよう」あれ?これ、前にも書いた覚えがあります。でもいい歌はいい歌なのです。
皆さん、へこたれないで、共に頑張りましょう。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
アイスランドでもCちゃんは盛り返してきています。これを書いている、7日金曜日の時点では、隔離されている感染者数は109人、その十倍近い914人が自主隔離の生活に入っています。
「なんだ、そんあもんか?」とお思いになる方もありましょうが、アイスランドの全人口は八王子市の半分しかありません。人口比での感染者率で見て、アイスランドはヨーロッパでの「コロナレッドマーク国」リストに載せられる寸前だとか。
そのような中で、先週の木曜日にはヒロシマ、ナガサキを偲ぶ「キャンドル流し」が予定されていたのが、今年は「ビデオ配信」形式に変更されてしまいました。さらにレイキャビクマラソンも中止を決定。いよいよ「イベントゼロ」に近着いています。
本文とは無関係 清涼感をあなたに届けたい!
Myndin er eftir Sigurdur_Fjalar_Jonsson@Unsplash
Cちゃんのこの盛り返しがいわゆる「第二波」なのか、あるいは規制緩和による「第一波の残党」なのかは、まだはっきりと見解が出ていないみたいです。日本と似ているのは、感染者の過半数が「自覚症状なし」で比較的若い年代なのです。
そして「それ故に」、と言い切る自信はないのですが、入院者数はひとり。重症者でICUに入っている人もひとりです。実は先日までずっと入院者ゼロだったのですが、昨日三十歳台の男性が重症化し呼吸器をつけているそうです。
この方は病状が急に重症化したらしく、コロナ関連の公式ホームページでの現状統計では、まだ入院者ゼロ、ICUゼロのままになっています。
陽性反応が出た人で、軽症であっても自宅での隔離生活が不便な人は、Cちゃん用に借り上げたホテルに滞在できるようです。
日本の様子はネット経由のテレビ番組で見ているだけなので、皆さんの実際の生活現場がどのようなものであるのかはわかりません。だいぶ緊張感が緩んでいる、というような嘆きをよく耳にするのですが、本当にそうなのでしょうか?
レイキャビクではどうか?というと、まったく「緩みっぱなし」というのが実感です。
前回書きましたように、七月の末から、規制が再び強化されました。集会は100人マックス。飲み屋は営業23時までに短縮。2メートルのソーシャルディスタンスが強調され、屋内等でその距離を取れない時はマスク着用が義務化されました。
とたんにマスクは売り切れ。私も何軒かドラッグストアを回ったのですが、マスクはすべてUppselt (Sold out)状態でした。その割には、周囲でマスクをしている人を見るのが少ない気がするのですが... マスクはどこへ行った?
八月の第二週以降は、アイスランドでは人々が夏季休暇を終えて、九月よりの新年度に備える時期となっています。六、七月には休みになっていた教会の活動も、現在再開される軌道に乗っています。
私のホーム教会では、毎週水曜日のお昼に、シルバーエイジの人々が大半を占める祈りの会があります。これは祈りの会であると共に、高齢の方々が集まって、おしゃべりをする社交の機会でもあり、参加する皆さんは楽しみにしている集まりなのです。
この会は夏休みがなく、六月七月も通して持たれてきました。ですが、その期間は国内旅行や家族との別のプランもある人も多く、参加者はやはり半減していました。
先週の水曜日には、夏休み明けで久しぶりにいつものレギュラーメンバーが再会を果たしたようでした。ちょうどその会の終了直後に教会にいたのですが、様子を見てちょっとビックリしました。
みんなコーヒーを片手に固まって座っていたり、立ったまま大きな声で話したり。まあ、久しぶりに会ったので、積もる話しを楽しんでいたのでしょうが、「あんたら、一番気を付けなきゃいけない人達でしょー!?」
あれで、仮に誰かが感染していたとしたら、一蓮托生というやつですよ。やっぱりアイスランド人だな。
清涼感 伝わってますか?
Myndin er eftir Martin_Sanchez@Unsplash
その翌日、用があって久しぶりにKringlanクリングランという町の真ん中にあるショッピングモールに行きました。
そこでまたビックリしたのですが、2メートルの間隔をテープなので示してある、お店のレジ前などはさておいて、エスカレーターなどではみんな固まって動いています。モール内の小ちゃなカフェでは、三十人はいるお客さんが「袖触れ合うも」というような距離で座っていました。カフェだから当然でしょうが、マスクをしている人はいませんでしたね。
春先のCちゃん厳重警戒の時には、お店の中に入る順番待ちで、小雪の中に立っている人たちまで、きちんと「自主的に」2メーターの距離を取っていたものですが、そんな記憶は遠い過去のものになってしまったようです。
どうしてだろう?と考えてみたのですが、おそらく理由は日本でと同じで、感染者数の増加に比して、重症化する人が少ないのを横目で見て「Cちゃん、畏るるに足らず」みたいな自信を持っちゃっているのではないか?と思われます。
もし、この時期にまた「ICU満室」「呼吸器の数が足りない」というような状況が生まれたとしたら、おそらく人々の態度はまた一変することでしょう。
やっぱりアイスランド人だな。根本的に臆病なんですよね、こいつら。自分に利があると思うとおかまいなしの強気になるのですが、ちょっと酷い目に逢うと途端に引っ込んでしまう。
まあ、敢えてポジティブに語るなら「自分に正直」ということなのでしょうが...
私としてはですねえ、ショッピングモールなどではかまいませんが、教会ではもう少しきちんとマニュアルにのっとってもらいたいものです。感染者が出たら、オラたちが責任問われるんだから: 「ちゃんと感染予防措置を取っていたのか?」って。
なんというか、お店の人とお客さんでは予防措置に温度差ができてしまうみたいな... 教会はお店でないのですけどね。
ちなみに、先に述べたシルバーエイジの皆さんの集会を担当しているのは、別のシルバーエイジの牧師さんで私ではありません。だから、あまり横から口出しするのもはばかられるのでした。
清涼感series その3
Myndin er eftir Robert_Lukeman@Unsplash
でもこういうことを書いていると、「気が付くと自粛警察」っていう感じがしなくもないですね。でも「自分のお店」「自分の集まり」があると、自粛警察と言われようがなんだろうが、やらなきゃならないこともあります。
オラは自分の集まりでは、もっときちんとソーシャルディスタンスとマスク着用はお願いするつもりです。でもマスクは売り切れだから、どうしようもないか?
実は私のホーム教会は、上下二階建てなのですが、上部の教会部分は屋根の修繕のためしばらく使えないのです。そのため集会はすべて下の部分の集会ホールで持たれています。
ホールは教会よりもずっと小さいため、ソーシャルディスタンスを保つと、おそらく三十人でいっぱいになるでしょう。
しかも、教会というのは歌を歌うのがベーシック。でも、この状況で歌を歌うのは、たとえそれが讃美歌であっても飛沫拡散は必至。歌うのはしばらくやめたほうがいいかも。
こうしてみて思うのは「やりにくい」 トホッ...
いやいや、こうやって負のスパイラルに陥ってはいけない。もう嘆きの時期は終わったのだ。坂井泉さんも歌っているではないか: 「今、何ができるかを考えよう」あれ?これ、前にも書いた覚えがあります。でもいい歌はいい歌なのです。
皆さん、へこたれないで、共に頑張りましょう。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
応援していただきありがとうございます。順調にリハビリに励んでいるようですね。
競技、となると次元が違うもののように思えますが、とにかくベストを尽くしてくれることを願っています。