続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

どうなってるの議会制民主主義?政治崩壊の危機?(無投票当選続出)

2015年04月05日 | 雑感

 大山崎山荘の桜

統一地方選が始まったが3日告示の41道府県議選では大量の無投票当選者が出たとの事。何と21.9%、501人が
無投票で当選した。近畿でも大阪以外の5府県の37選挙区で47人の府県議会議員が無投票で当選。(日経朝刊)
本当に驚くべき事態でもはや選挙で議員を選ぶことの意味がなくなっている。地方議会、地方政治の崩壊である。
兵庫県議選では40の選挙区の内17の選挙区で無投票、淡路島では全部(3つ)の選挙区(洲本市、南あわじ市、淡路市)
全てで無投票当選だった由。全島が無投票だったというのは史上初めてとのこと。一体どうなっているのか?

国会議員をはじめ地方議員にいたるまで議員の質やその必要性までが問われている。議会制民主主義が壊れかけている。
昨年も「号泣議員」の情けない醜態を伴う詐欺事件を筆頭に多くの議会、議員の政務調査費悪用事案が表沙汰になった。
更に追い打をかけるようにここ数日維新の上西議員のお粗末極まりない行状がTVを賑わし「しらけムード」に拍車をかけた。
議員の政治に取り組む姿勢以前の人間性や倫理観を問われる情けないニュースや話題が選挙の度毎に投票率が下がるという
状況を生み、そのことが更に政治への無関心を醸成、挙句に「民主主義の活性化」という作用が働かなくなっているのでは。
地方だけでなく都市部においても定数7人に立候補者8人(堺市中区)などという無競争に近い状況もみられる。
毎回同じような顔ぶれの現職(地方でも世襲議員が多い)が殆どの選挙では若い人や新人が挑戦する難しさや意欲を削いでいる
のではないかと思う。
改めて義務教育での民主主義の根本や選挙の持つ意味、選挙制度等についての教育の必要性を問わねばならない。
この際根本的な議会の議員定数を問い直す必要もあるが、少なくとも無投票だった選挙区の定数は減らすべきではないか。
定数が1人の選挙区は合区してでも定数を減らせばよい。このままではますます有権者の政治離れや無関心が増えることになる。

この後19日に告示される統一選の後半戦でも無投票当選が相次ぐのではないかと危惧される。この事態を見て(憂慮して)新しい
フレッシュな立候補者が現れることを期待したい。改革意欲に富む新人議員が淀んだ議会の新陳代謝を生む。