鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

碍子は汚れない

2019年05月09日 | 表現!……魅せる模型談義
気がついたら、藤の花が、盛りの時期を過ぎていました。
毎年、見逃している気がします。

さて。
仕事帰りの道すがら。

屋根やパンタグラフ全体に比べて、碍子が汚れていないことに気がつきました。
撮ったのはこの1枚だけですが、ほかの車輌にも同じような傾向にあります。

考えてみれば、当然ですよね。
付着したものが電気を通しやすい材質だったならば、絶縁という役目を果たせなくなります。
だから、碍子は汚れない、もしくは汚れが付きにくい。

今まで、気がつきませんでした。

で、帰宅して、気になる。


過去にウェザリングした模型です。
これは、汚し過ぎということになるはず。

碍子を、塗り直しました。
あわせて、集電舟のうち、中央付近のつねに架線と接触する部分も塗り直し。


ウェザリングをしたあとで、もういちど塗り直す必要がありそうです。


同じように。



避雷器の碍子も。



古い製品も。



観察が足りなかったなぁ。

以下、追記です。
碍子は、汚れたら拭き取っているのだと教えていただきました。
考えてみれば、そりゃそうですよね。
汚れにくいモノはあっても、汚れないモノは、たぶん世の中にはありません。
絶縁機能を保つために、日々のチェックと掃除をしているひとが、いるはずです。

まだまだ、知らないことばかりです。

ということで、標題も「碍子は汚れない」ではなく
「碍子は汚れていない」が、正しいですね。
敢えて、そのままにしておきますが。
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国鉄の普通車の座席はどの色で塗ろうか?

2016年12月08日 | 表現!……魅せる模型談義
道端に、空き缶が捨ててありました。
そう言ってはなんですが、よくある光景です。
ビールだったら、気が抜けたアルコール臭が鼻にまとわりそうだなと思ったり、
サイダーだったら、生乾きの糖分が指先につきそうだなと思ったり。
いずれにせよ、拾うことを考えると、気持ちのいいものではありません。
この季節になると、“おしるこ”の空き缶なんてモノもありまして、うわぁ。

その空き缶ですが、丁寧に立ててあることがあります。
変な几帳面さですね。
で。
かーんっ!
見かけると、蹴りたくなりませんか?
こんっ、でもいい。
蹴とばしたくなります。

子どものときに遊んだ缶蹴りの記憶が、反射的に浮かんでくるような気がするのです。

ええと、模型の色差し。
秋口から進めている113系の座席です。

ずっと以前から、普通車の座席の色は、グリーンマックス#20「青20号」を使っていました。
代用色ですが、なんとなくぴったりだと思っていたのです。

最近になって思い立ちまして、グリーンマックス#22「小田急ブルー」を使うと、こんな感じです。
キハ48形のインテリアです。

やや、緑がかっています。
こちらのほうが、より実車のイメージに近い気がする。

いずれも、あまり良い写真とはいえないのですが、国電の車内を3枚ほど掲げます。

モハ102-594 1996年3月3日


モハ114-392 1997年1月2日


モハ164-808 1996年2月10日

どうでしょうね?

もっと、相応しい市販カラーがあるかもしれません。
ただ、わりと丸みのあるブルーのような気がしまして、小田急色のほうがよさそうな気がしてきました。
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ペンシルバニア形台車いろいろ

2009年02月01日 | 表現!……魅せる模型談義
2月に入りました。
もうちょっとすれば、梅が咲く季節です。
花粉症を気にしている人もいるでしょう。

2月1日といえば、かみさんの誕生日です。
31日の仕事帰りに花を買ってくるつもりでいて、しっかり忘れました。
我ながら、気が利かないねぇ。

さて。
下諏訪君が、鉄道コレクションの東武7300系を手配してくれました。
これで4輌編成が組めるようになります。
ありがたいことです。

この製品、モハとクハでは台車形式が違う編成をプロトタイプにしています。
すなわち、クハは国鉄形のTR-25形ですが、モハは東武オリジナルのFS-10形。

TR-25形は、こんな台車です。

このタイプの台車を、ペンシルバニア形と云うのだそうです。
アメリカのペンシルバニア鉄道が最初に採用したからです。

というわけで、Nゲージのペンシルバニア形台車を集めてみました。

まず、TR-23形。
1929(昭和4)年製のスハ32系客車から採用されたもので、国電の付随車にも使われています。

これはグリーンマックス製のもの。

こちらは、後発のKATO製。

ブレーキシューが奥まっており、だいぶ実感的になりました。

日本型Nゲージ用のペンシルバニア型台車の始祖はこれ。

Tomix製オハ35形のもので、もとはといえば30年以上前の製品です。
再生産は、あるのだろうか?

中村精密製製品は、スポーク車輪を組み込んだ製品があったことで有名。

あいにくこれは、ふつうのプレート車輪です。

電車用としてTR-23形台車にモーターを組み込むことができるようにしたものは、TR-25形となりました。
のちにDT-12形と呼ばれるようになります。

これは、鉄道コレクションの豊橋鉄道モ1750形のもの。

戦後、日本に進駐してきたGHQから、国内の重工業には制限が課せられます。
そこで、ベアリング産業を保護しようという意図のもと、コロガリ軸受けが採用されます。
外観的には、丸くなったのが特徴。
電動車用はTR-35(のちDT-13)形、付随車と客車用がTR-36形と名づけられます。
軸箱守り(ペデスタル)の間隔が拡がりました。

グリーンマックス製のDT-13形です。

鉄道コレクションのクハ66002も、もとはモハ63型なのでDT-13形。

模型的には、東武7300系のTR-25形と同じものです。
ブレーキ引棒の表現がないので、ちょっともの足りません。

KATO製オハ35戦後形はTR-36形ということになるはずです。



軸受けにベアリングを採用すると、走行抵抗が減ります。
TR-23形を改造したものがこれ。

KATOのオハ47形製品が履いているのは、TR-23H形だそうです。
ブレーキシューの位置から、オハ35戦後形が履いていたモノとは別のモノです。

鉄道コレクションの山陽電鉄モハ702はDT-13S形。
広軌のDT-13として知られる台車です。

これもまた、模型的には東武のTR-25形と同じものですね。

1960年代も後半になると、
乗り心地を改善しようという動きが、関東の大手私鉄に起こってきます。
西武鉄道は、枕ばねを空気ばねに改造してしまいました。
小田急電鉄では、コイルばねとオイルダンパーの併用に。
秩父鉄道に譲渡されてからも、同じ形態を保ちました。

ブレーキシリンダーも台車装架に改造されています。
これでも、台車形式はTR-25形のままでした。

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ナハネ20形の色差しを考える

2008年12月16日 | 表現!……魅せる模型談義
小学校から、アンケートが来ました。
「子どもの読書」に関するアンケートだそうです。
いわく、図書館の活用をテーマに進める授業に役立てる、とのこと。

こんな設問がありました。
読書をすることで、子どもたちにどのような力が育つことを特に期待していますか。
( )知識が豊富になる
( )文章がすらすら読めるようになる
( )読解力(文章の内容を読み取る力)がつく
( )文章表現力(自分の思いや考えを文章に書く力)が高まる
( )情報処理能力(自分が知りたいことや必要な情報について調べ問題解決する力)がつく
( )その他【               】


なんだと??
本を読むこととは、こんなにもつまらなくて、実用的なことなのかな?

もちろん、その他に○をつけました。
自由回答欄には、こう書きましたよ。
本を読むことを愉しむ能力と。

追い打ちをかけるように、最後の設問はこれ。
お子さんが読書に親しむために、
ご家庭で実践できそうなことや学校に協力できそうなことがありましたら、お書きください。

はぁ?
で、こう書きました。
身の回りを様々なジャンルの本、なかでも物語りで埋め尽くす

なんだかなぁ。

さてと。
下諏訪君へ回送するナハネ20旧製品が竣工しましたので、
せっかくですから、現行製品と記念撮影を。

“どこがどう違う”と言い出すひとは、野暮天。
設計に30年前後の歳月が流れているんですぜ。

旧製品のほうの、窓周りです。

もうちょっと離れてみれば、格好いいですよ。

こっちが現行製品。

中段寝台の表現があります。
えっ!?

考えてみましょう。
20系が現役バリバリだった当時は、寝台の使用時間は朝6時まででした。
ボーイさんが来て、解体していったのです。
ですからこの表現では、夜間の寝台使用時間帯ということになりますね。
各寝台にはカーテンを引いていなくてはおかしいし、ブラインドも下りているでしょう。

ときおり、こうやって車窓を覗きこんでいるひとがいるはず。

寝台のカーテンを作ると、乗客が欲しくなるよねぇ。

思案中です。
どうしよう?

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飯田線七久保~貨物駅観察・その4

2008年09月13日 | 表現!……魅せる模型談義
ニュース番組で、100歳以上の人口が増えているという話しを取り上げていました。
見ながら次男いわく、
「手相の中で生命線だけはわかるよ。オレは長生きだから」
生意気なことを言います。
続いて、余計なことを。
「お父ちゃんのも見てあげる」
掌を差し出すワタシ。
しばし無言になる次男…。
「50~60歳くらいでねぇ…」
だと??

もし60前後であの世に行ってしまうならば、ちょっとは考えねばなりませんよ。
あと半年足らずで40になります。
社会人として働き始めてから計算すると、いつもまにか折り返し地点か?

夜遅く帰ってきたカミサンにこの話をしましたら、切り返される。
私の新京成早く作ってね
結婚前に約束しているのですよ。
前サボ時代の新京成電車を作るということを。

さて。
飯田線の貨物駅シリーズ(?)、今回は七久保駅にあった油槽所です。
どなたかの参考になるのかなぁ?
サイトを作って、末永く公開しておいたほうがいいのかもしれないと思いました。

構内配線はこんな感じでした。

油槽所構内の配線は、外から見たときの観察結果ですから、違うのかもしれません。

立ち入れませんが、入口から内部を覗きこんだときの様子です。
余談ですが、このあたりは霧がよく発生する土地です。
このときも、霧雨が降っていました。
撮影は1991(平成3)年3月です。

レインコートを着た職員のひとが、荷卸し作業を始めていますね。

入口にあった構内配置図を、なぜきちんと記録しておかなかったのか、ちょっと後悔。
アップで載せてみますが…。

文字が読み取れません。
フィルムをけちったからなぁ。

それでも、奥に大小合わせて10基の貯蔵タンクがあることが判ります。
色分けは、おそらく用途によるものでしょう。
法則などご存じの方がおられましたら、ご教示くださいませ。

立ち入ることができませんからねぇ。
まぁ、こんなモノです。

石油関連の貨物駅はまだ各地にありますから、観察する機会が多いのはありがたいことです。

もちろん、タンクローリーも待機中です。

ローリー背後の小屋掛けが、自動車への積み込み施設のあるところ。
さらにその背後には、いくつもの貯蔵タンクが並んでいました。

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飯田線上片桐~貨物駅観察・その3

2008年09月12日 | 表現!……魅せる模型談義
今回は、飯田線上片桐駅です。
この駅でも、貨物営業をしていました。

長野県の伊那谷地方を大きく分けると、
伊那や駒ヶ根を中心とする上伊那と、飯田を中心とする下伊那となります。
飯田線の駅でいうと、おおむね辰野~七久保間が上伊那で、ここ上片桐以南が下伊那となります。

1990(平成2)年ごろに伊那谷地方で貨物営業をしていたのは、つぎの駅でした。
【上伊那】
辰野  …石油、飼料
沢渡  …セメント
七久保 …石油
【下伊那】
上片桐 …セメント
元善光寺…石油、LPガス
いずれも県外からの到着貨物で、中央本線経由で辰野方から運ばれてきました。

それでは、構内配線図から。

信号機の配置などをきちんと記録しておけばよかったと、今さらながら思います。

広小路踏切から飯田、豊橋方を望んだところです。
なお、いずれも1990年11月の撮影。

出発信号機の建っている位置から、辰野方へ向かう下り列車は1番線から発車できないと判ります。
なぜ信号機の配置を気にしているかということですが、
このあたりの理屈が解っていると、
列車の入換がどのように行われていたのかを推測する手掛かりになるからです。
おそらく飯田方への上り列車は、1番線と2番線のどちらからも出発できるようになっていたと思います。
さもないと、辰野発の上り貨物列車が貨車を置いてゆくことができません。

同じ広小路踏切から、辰野方を望みます。
右にカーブしながら登っていく線路が、本線です。
専用線は水平ですから、だんだん高低差が付いていくのが判りますね。

専用線にまで、架線が張られています。
ネコ・パブリッシング刊「トワイライトゾーン・マニュアル5」所収の「専用線一覧表(昭和42年)」によれば、
作業方法は「国鉄機」となっています。
ED62形が、ここに入線していたのでしょうか?
見に行けばよかったのになぁ。

専用線内の踏切には、遮断機も警報機もありません。
それどころか、トラ塗りの柵すらありません。
道路標識も「踏切注意」と並んで「一時停止」が立っています。
一般的な意識の上でも、本線と専用線では踏切への注意の払いかたが違うのですね。

画面中央部の構造物は貨物ホームに見えるのですが、よくわかりません。

荷扱い施設の状況です。

沢渡の例と違って、貨車ごと線路を覆う屋根がありません。
バルブか何かがあるところには小さな小屋があります。
たぶん、貨車の長さごとに設備があるのでしょう。
4輌分がいちどに荷扱いできそうです。

別の角度から荷扱い設備を。

あたりの地面は、白っぽくなっていました。
雨降りの日なので、写真ではよくわかりませんが。

なおサイロのような設備の色は、ここ「アサノセメント」ではクリーム色。
沢渡の「デンカセメント」は銀色、「チチブセメント」は緑色のツートーンでした。

貨物駅を左に見ながら、岡谷行きの普通列車が上り勾配を駆け抜けていきます。

冷房改造されて間もないクハ118-5011ほかの2輌編成でした。

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駅の観察~飯田線・宮田駅

2008年09月09日 | 表現!……魅せる模型談義
8日は、ある友達の一周忌でした。
思い立ちまして、仕事を終えてからお寺へ行ってみようと池袋駅で下車。
雑司ケ谷のくねくねした路地を歩き、コンビニで缶チューハイをひとつ。
花屋さんを見かけなかったので、せめてのお供えにと思ったのです。
言っちゃあ悪いですが、酒のみでしたから。
都電の線路を越え、ちょっとした坂道を登ると山門です。
夜7時過ぎに着きました。
閉まっていました。
よく考えたら、当たり前だったかもしれません。
しかたないので、お寺の周りを一巡りしてから帰ってきました。
缶チューハイは、お持ち帰り。

空の上で、笑っていたことでしょう。

さて。
さいきん、狼少年がうろうろしているようなので、気をつけなければなりません。
巻き込まれないように、古いアルバムをめくります。

飯田線宮田駅の写真が出てきました。
たった4枚だけですが、ご紹介。
1992年11月撮影です。
駅舎を建て替えるという話を聞いたので出かけたような気がします。

1番線ホームに立って、辰野方を見たところです。
当時すでに無人駅になっていたと思うのですが、あまり荒れた雰囲気はありません。
上伊那郡宮田村の玄関口ですから、地元の人が手入れしているのかもしれません。

構内踏切があって、反対側の2番線に渡れるようになっています。
2番線のホーム上には待合室と上屋があります。
上屋は荷物扱い用だったのでしょうか?
きちんと写真を撮っておけばよかったと、今になって思います。

2番線ホームに立ってみました。
なぜ、道床の錆色の汚れは、2番線のほうが強いのでしょう?

本屋には、張り出し室が見えます。
CTCが導入される前は、ここでポイント扱いをしていたはずです。
本屋の奥にある架線柱は、左右で木柱とコンクリート柱が混ざっています。
トラスを組み合わせたビームは、濃緑色だったはず。

さらに奥では、ホーム擁壁がレールから離れていっていますが、ここが貨物側線の跡。
ごめんなさい。
ここの写真も残っていません。
何やっていたんだか。
飯田線のこの辺りでは、このような形で貨車1~2輌分が引き込める配線が多かったようです。
またの機会に、別の事例もご紹介しましょう。

飯田方から辰野方を見た、構内の全景です。

入換え用と思しき側線が一つありますが、ポイント本体は撤去されています。
架線が張られていた形跡はありますね。
本線のポイントも、スプリングポイント化されています。

あまり関係ありませんが、画面右端は学校のグラウンドです。

さいごに、駅本屋です。

冒頭で述べましたように、無人化されていますから駅務室や宿直室は使われていません。
待合室を除いて、窓が塞がれています。
待合室の左手は、荷扱い改札口だったのでしょう。
新しい駅舎は、待合室だけのコンパクトなものになっていたと思います。

駅前広場には、当たり前のように公衆電話と郵便ポストがあります。
タクシーは影すらありませんが、路面にラインが引いてあります。

架線柱は、あんがい高さがあるものですね。
本屋の屋根越しにもひとつ見えます。

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室内灯ふたたび

2008年01月21日 | 表現!……魅せる模型談義
センター試験が終わりました。
受験生の皆さま、いかがでしたか?

…もっとも、これを読んでいる受験生はごくわずかだと思いますが…。

ワタシも20年ほど前は受験生でした。
なんどか落ちましてねぇ…。
そのたびに制度が変わって、“猫の目入試”と呼ばれたころです。
前期・後期日程とか何とか、いろいろありました。
もういちど落ちていたら、“センター試験”でした。
“共通一次”最後の世代なのです。

さて。
外は寒いし、家の中で塗料を使う気にもなれません。

とはいえ手がさびしいので、もうひと編成に室内灯を組み込みました。

KATO品番10-911「新103系 仙石線色タイプ」です。
何のひねりもない、工作でした。

いちばん前のドア付近が、真っ暗ですね。

この部分は前尾灯ユニットが収まっているところで、導光材が届いていません。
おまけに、目立つのは嫌だとばかりに黒く塗りましたから、車内が照らされるとよけいに目立つ結果となりました。

もっとも走らせれば無茶苦茶は気になりません。
ワタシが大雑把なだけなのかもしれませんが、
ここまで明るく照らすくらいの電圧で走らせると、速すぎて変だからという理由もあります。

まぁ。
それは、悪い意味での開き直りかもしれません。
一見どうでもいいようなことを“何とかしよう”をあがくところに趣味の醍醐味があるのでしょうから。

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平らな椅子?~KATO#6011/キハ80動力車

2007年11月03日 | 表現!……魅せる模型談義
「ご隠居!いるかい?」
「なんだい、熊さんかい。驚かすんじゃぁないよ。筆が滑ンじゃぁないか」
「やれやれ、また模型ですかい?好きだねェ」
「アタシの趣味だよ。今日は天気がいいからねェ、塗料がよく乾くンだ」
「そうですかい?ご隠居なんか古いから、部屋ン中こもりっきりだとカビが生えそうな気がすンですがね」
「馬鹿云うんじゃないよ。これでもちゃぁんと生きてンだから」

「それはそうとご隠居、このべたぁっと伸びた青いのは何です?」

「普通車の椅子だよ。国鉄は青かったン」
「へェ。アッシはまた、坐椅子かと」
「畳敷きの列車なんか滅多になかったよ」
「でもこれ、これじゃぁ、足を前に投げ出すしか。で、前の席は掘りごたつかな」
「これは模型なン。動力車で下にモーターが入っているから、こうなってるだけさ」
「ふーン。上げ底みたいなモンです?」
「まぁ、そうだろな」
「そっかぁ。国鉄はサービスが悪かったンすねェ。模型でも上げ底でごまかしてある、と」
「何云ってンだい。で、これをちょいちょいと組み立てる、てェと」

「おや、何です?この銅版の帯は?さては滑りやすくして回転寿司かな」
「違うよ。電気を通すための板さ」
「ええっ?触ると感電しちまうでしょ。危ない、危ない」
「なんど言ったら解ンのかね、熊さんは。これは模型だって。実物にはこんなモン無かったンだから大丈夫」
「ああ、そうでやンした。アッシはてっきり、ひと抱えくらいある帯板が窓際にあンのかと。で、前の席からつーっとお銚子が滑ってきて“熱燗よぉ~ん”」
「何言ってるのかねェ。この人は」
「磨き抜かれた銅張りのテーブルが鈍く光ってねェ。“このいぶし銀の感じがいいわぁ~”って、目と目が合っちゃってェと、車窓にひとつ宵の明星…」
「やれやンれ。ほンら、できたよ」

「なぁ~んだ。ただの特急じゃないですか。つまらない」
「おいおい、失礼なこと云うじゃぁない。アタシはただ、窓越しの青い椅子と白い枕カバーの列を作りたかっただけだよ」
「すンません。けなすつもりはぁ。でも、ときどき椅子がないような気がするン」
「あぁ、これは共通部品を流用しているからだねェ。窓と椅子の位置関係も、正しくないし」
「おや、そうなんですかね?アッシには気になりませンけど」
「アタシも気にしちゃぁいないよ。自分で改造しても、走らせれば見えないンだし」
「いい加減なご隠居だねェ」
「いいンだよ。それよりも天気がいいンだから、どっか繰り出そうじゃないか」
「いやですぜェ。そのどっかと云うンがアキバの模型屋ってェのは」

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サイドビュー雑感~鉄道車輌の「リズム感」について

2007年10月30日 | 表現!……魅せる模型談義
先日の日曜日だったかな、息子に聞かれました。
「電車を見るなら、前と横どっちが好き?」

正面から見たフロントビューか、
それとも真横から見たサイドビューか、
どちらが好ましく感じるのか、という質問です。
聴いてきた本人はフロントビューのほうが好きだそうですが、
ワタシはサイドビューだな。

電車のサイドビューといえば、まず、横長の長方形です。
そして、ほとんどのばあいはこれもまた方形の窓が、あるいはドアーが並んでいます。
たいがいはある大きさの方形が一定の規則に従って並んでいて、
これを車体というより大きな方形が、ひとくくりにしていると見ることができます。
この「リズム感」が、ワタシには心地よいのです。

列車が目の前を通り過ぎていくシーンを思い浮かべれば、ここで私のいう「リズム感」というモノは判りやすいと思います。
通過していくときにはテンポが速いものです。
発車するときには、徐々に大きくなります。
いわばプラスの「動感」とでもいいましょうか。
停車するときは逆ですね。
「静感」などとという言葉は世の中にないと思いますが。
ともあれ、速度が徐々に変わっていくと、それにつれて「リズム感」も連続的に変化するわけで、なかなか趣深いものです。

さて、鉄道模型の凄いところは、速度を自在にコントロールできるという点にあると思います。
簡単な操作で、連続的に変化する「リズム感」を愉しめるわけです。
ただし、これにはスロー運転ができる動力装置が必須なのですが。

先日、鉄道コレクションの動力ユニットを走らせてみて、改めて思いました。
「だめだ、こりゃ」
車輪が回り始めたことが目に見えるようなスロー運転が効かないからです。

詳しくないのですが、一般に小型モーターは回転数が高いものらしいです。
ですから、どうしてもスロー運転は効きにくいもの。
Nゲージのばあい、寸法に制約がありますからギヤ比を大きくすることにも限界はある。
そういう事情はわかるのですがね。

HOのMPギヤーなどは、それなりにスロー運転ができます。
実感的な加速、減速はNゲージでは難かしいのかなぁ。

GMの動力ユニットについて、悪い評価をときどき耳にします。
鉄道コレクションの動力ユニットのほうが走りがスムーズだと。
ホントかぁ??
滑らかに走るけれども、スロー運転は全くできないじゃん。

ワタシは逆の評価をしているのですが、みなさんはどうお感じでしょうか。

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