鉄道模型・色差し三昧

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飯田線上片桐~貨物駅観察・その3

2008年09月12日 | 表現!……魅せる模型談義
今回は、飯田線上片桐駅です。
この駅でも、貨物営業をしていました。

長野県の伊那谷地方を大きく分けると、
伊那や駒ヶ根を中心とする上伊那と、飯田を中心とする下伊那となります。
飯田線の駅でいうと、おおむね辰野~七久保間が上伊那で、ここ上片桐以南が下伊那となります。

1990(平成2)年ごろに伊那谷地方で貨物営業をしていたのは、つぎの駅でした。
【上伊那】
辰野  …石油、飼料
沢渡  …セメント
七久保 …石油
【下伊那】
上片桐 …セメント
元善光寺…石油、LPガス
いずれも県外からの到着貨物で、中央本線経由で辰野方から運ばれてきました。

それでは、構内配線図から。

信号機の配置などをきちんと記録しておけばよかったと、今さらながら思います。

広小路踏切から飯田、豊橋方を望んだところです。
なお、いずれも1990年11月の撮影。

出発信号機の建っている位置から、辰野方へ向かう下り列車は1番線から発車できないと判ります。
なぜ信号機の配置を気にしているかということですが、
このあたりの理屈が解っていると、
列車の入換がどのように行われていたのかを推測する手掛かりになるからです。
おそらく飯田方への上り列車は、1番線と2番線のどちらからも出発できるようになっていたと思います。
さもないと、辰野発の上り貨物列車が貨車を置いてゆくことができません。

同じ広小路踏切から、辰野方を望みます。
右にカーブしながら登っていく線路が、本線です。
専用線は水平ですから、だんだん高低差が付いていくのが判りますね。

専用線にまで、架線が張られています。
ネコ・パブリッシング刊「トワイライトゾーン・マニュアル5」所収の「専用線一覧表(昭和42年)」によれば、
作業方法は「国鉄機」となっています。
ED62形が、ここに入線していたのでしょうか?
見に行けばよかったのになぁ。

専用線内の踏切には、遮断機も警報機もありません。
それどころか、トラ塗りの柵すらありません。
道路標識も「踏切注意」と並んで「一時停止」が立っています。
一般的な意識の上でも、本線と専用線では踏切への注意の払いかたが違うのですね。

画面中央部の構造物は貨物ホームに見えるのですが、よくわかりません。

荷扱い施設の状況です。

沢渡の例と違って、貨車ごと線路を覆う屋根がありません。
バルブか何かがあるところには小さな小屋があります。
たぶん、貨車の長さごとに設備があるのでしょう。
4輌分がいちどに荷扱いできそうです。

別の角度から荷扱い設備を。

あたりの地面は、白っぽくなっていました。
雨降りの日なので、写真ではよくわかりませんが。

なおサイロのような設備の色は、ここ「アサノセメント」ではクリーム色。
沢渡の「デンカセメント」は銀色、「チチブセメント」は緑色のツートーンでした。

貨物駅を左に見ながら、岡谷行きの普通列車が上り勾配を駆け抜けていきます。

冷房改造されて間もないクハ118-5011ほかの2輌編成でした。

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