鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

椅子を塗ってみた~KATOキハ80系

2007年10月17日 | 表現!……魅せる模型談義
のっけから暗い話題ですが、また幼い子どもを狙った殺人事件がありました。
通り魔でしょうか?

防犯ブザーを配っても、
街角に防犯カメラを設置しても、
量刑を重くしても、
それでも、事件は起こります。

じゃぁ予備軍を隔離するか?
仮にそれが許されることだとしても、
どこで線引きすればいいのか、絶対に正しい線などないように思います。
それに、その線の向こう側のひとが、だんだん増えているような気がするのです。

自分だけの世界にはまってしまって、周りが見えないひとがね。
自分だけは正しいと信じているひとがね。

奴等は幼稚なんだよ、と断罪してみるのは簡単です。
でも、処方箋を示すことのほうが、もっとだいじです。

で、ワタシには、どうすればいいのか判らない…。

身の回りの社会に、何をどうを働きかければいいのか見当がつかぬまま、今日も一日が過ぎ去りました。
逃げるが如く、色差し三昧。

さて。
KATOのキハ80系が、今夜のネタです。
ごめんなさいね。
HOゲージではありません。
Nゲージでも、現行の製品ではありません。
ちょっと古くからNゲージをやっているひとなら、おそらく誰もが持っていそうな、旧製品です。

あるとき、インテリアを丸ごとスカイブルーに塗ってみました。

現行の製品のマネですね。

でも。
気に入らない。
色調が明るすぎるのが、気に入らない。

手元の缶スプレーを吹き付けました。

あとで考えれば、仕切り板やデッキ部分をわざわざマスキングする必要はありませんでしたね。

シートのモケットは、いつものように「青20号」で塗っています。

キハ80系のばあい、同時期のモハ151系と違って椅子の背面は化粧板仕上げでした。
ローカル向けということなのか、簡略化してあったのです。
そこで、座面と背面で塗り分けてみました。
小型テーブルをつければ完璧か??

ふたたび組み立ててみたところです。

窓越しに、枕カバーの白色が映えているでしょ?

ところで。
まだ10輌くらい残っています。
3輌で2時間半ぐらいかかりましたから、ぜんぶを片付けようとすると、
まるまる休みが1日つぶれる計算になりそうです。
やれやれ。

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窓のふち~KATOモハ181系

2007年08月22日 | 表現!……魅せる模型談義
炎天下で焚き火の番をしていた夏キャンプから約1週間、
かゆいかゆいと思っていた二の腕で、皮がむけてきました。
ま、赤くなっていたから「かなり日焼けしたな」とは思っていたのですが。
脱皮っ!
セミじゃぁないんだってば。

ええと。
マツさんが窓の断面を塗っていましたので、ワタシもそのネタです。
題材は、KATO製のモハ181系。
Nゲージでは最初の電車特急製品ですね。

数年前に山陽編成として色差しをしたものですが、窓の縁にご注目。

断面にグレーを差すことで、窓ガラスを固定するゴムの表現をしてみました。
この時代の国鉄特急型車両を見ると、複層ガラスを固定するためのゴムが窓を縁取り、
そのコントラストが車体のアクセントになっっています。

でも、せっかく塗ったのに印象が煩雑で、気に入らない。
しばらく迷いましたが、消すことにしました。

手前は窓ガラスの固定ゴムを表現した状態、奥はそれを「赤2号」で塗つぶした状態です。
なお室内側の色の違いは、製造ロットの差によるもの。
また、雨樋の上辺を保護するゴムの色も塗ってあるのが、お判りいただけますか?


これで、いくらかなりとも窓周りの印象が落ち着いたと思います。
はめ込み式の窓ガラスの断面は消せませんから、あまりやり過ぎないほうがいいのでしょうね。

ところで。
断面の薄い金属製のボディーをもつ模型ならば、話しは違うはずです。
とくにこの系列のばあい、クロとサシだけは窓の縁がステンレス磨きだしだったそうですから、
ここに凝ってみるのも価値あることと思うのです。
HOの製品で、ここを拾ってみたいなぁ。

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室内灯支えが目立つなぁ~KATO新103系

2007年08月11日 | 表現!……魅せる模型談義
お盆休みが始まったようですね。
皆さんのところは、いかがでしょうか?
ワタシの仕事場は、日曜日からです。

休み中はずっと、小学生対象のキャンプを手伝いに行ってきます。
標高1000mを超えて、夜空の星がきれいで、PCのないところです。
ひとさまの子どもを預かってさえいなければ、避暑気分ですね。

このため、おそらく17日金曜日くらいまで、お休みします。
あるいは、明日もういちどだけ、更新できるかもしれません。

さて。
半年くらいまえに、KATOの新103系を4輌ほど、手に入れました。
それをいままで放置しておいたのは、
最近の10輌セット用のダミーカプラーが手に入らないか、頑張っていたから。
パーツはあきらめて、手を入れます。
ま、じぶんで作ればいいことです。

とはいえ、ちょっと時間がないので、お手軽にひとつだけ。

KATOのNゲージ製品には、
たいがい、車端部に室内灯を組み込むための支えが立っています。
特急形や急行形では、車端に洗面所があったりして窓が小さいですからまだいいのですが、
通勤形の車両では、車端まで客室となっていて、おおきな窓があります。
ちょっと、目立つなぁ。

切り取ってもいいのですが、黒く塗ってみました。
ここでは筆塗りですが、ざーっとマスキングしてスプレーを吹くのも簡便でしょう。
また、表にガラスがありますから、多少のムラや艶のあるなしも、あまり気にならないと思います。

ついでに、台車集電板の立ち上がりも、黒く塗ってみました。
こちらは、油性マジックでちゃっちゃと。

裏側は、塗っていませんよぉ。

組み立ててみます。

左側の車輛が製品のまま、右側の車輛が黒を塗ったものです。
真横からならそれなりに見えてしまう台車集電板ですが、
このように、ちょっと斜め上から見下ろすとほとんど見えないものです。
ですから台車集電板の色差しは、手間のわりには効果がないといえるでしょう。
手間をかけないのなら、室内灯支えだけで充分ということでしょうか?

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中村精密の室内灯

2007年07月04日 | 表現!……魅せる模型談義
いま、ワタシの両親はアメリカに観光旅行に出かけています。
西海岸から東海岸まで、横断するのだそうです。
それも、バスで大陸横断。
物好きなツアーもあったものです。
30年前なら、バックパッカーがやっていたようなことですから。
それを、親父なぞ、古希を祝いましたからねぇ。元気だなぁ。
お袋もそれなりに病気を抱えていますので、たぶん、いい記念になることでしょう。

ワタシなら、バスより列車のほうがいいです。
車窓を延々と流れるアスファルトコンクリートの列というのは、どうも。

さて。
こんなものをいただきました。

中村精密製の「Nゲージ用室内灯セット 丸グローブ」という品。
1980(昭和55)年ごろの「鉄道模型趣味」誌に、この製品の広告があります。
「角グローブ」というものもあったようです。

こんな感じのプリント基板に、電球が4球並列に組み込まれています。

だいぶくたびれていますね。
余談ですが、いま廃車の進んでいる中央線用201系にも、
こんな感じに変色しつつある基板が使われているのでしょうか?

もちろん、光ります。

この光りかたが、「丸グローブ」という製品名の由来です。

GMキット組立てのマニ60形に組み込んでみました。

均等に光ってくれますね。
さすが、4灯です。
消費電力は、どうなのでしょう?

KATO製のオハニ36形と連結してみました。
これには純正の室内灯(電球のもの)を組み込んであります。

電球が4つあるからといて、明るすぎるということはありません。
編成中に組み込んでも、問題ないでしょう。
この画像で、オハニ36形のほうが暗く見えるとしたら、
それは座席に青色を塗ってあるからです。

集電ブラシが車軸をこするので、走行抵抗が大きいのが難点です。
短編成で済む旧型国電やディーゼルカー向きの製品かもしれません。
でも、わりと均等に明るさが得られますから、
もしどこかで見つけたら、買っておいて損はないと思います。

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人形を乗せるのは……勇気が試される

2007年07月02日 | 表現!……魅せる模型談義
蒸し暑いですね。
みなさまのところはいかがでしょうか?

さて。
オシ24形のみならず、ブルートレイン編成に乗せてやろうと、
人形に色を差しておりました。
でもね。
気がついているひとは、わかっているはずです。
床の厚みがオーバースケールなことに。
Nゲージの完成品は、ほとんどのばあい二重床構造をとっています。
床板と、インテリアパーツですね。
その間に、集電板やらウェイとやらを挟み込んであるわけです。
だから、床板が厚い。
そのまま人形を乗せると、高さのバランスが悪くなります。
HOでも、プラの完成品なら同じことがいえるかもしれません。

ものは試しです。
乗せてみました。

ご覧になればわかりますが、人形に比べてテーブルや椅子が小さめです。
床板が厚いぶんだけ、高さ方向を縮小したでしょうから、
バランスを崩さないように、全体的に小さめにしたのかもしれません。
おかげさまで、ガラの悪いのが2人いるようにも見えます。

窓越しに見てみましょう。

左側の、立っている人物の股下に注目。
テーブルの高さから考えても、こんなことはないはずです。

ですから。
どうしても、完成品の車内に人形を乗せたいとすると、
足首をちょん切るとか、両足を切断して座らせるとか、
いずれにしても残酷なお話になってしまいます。
まだ、そこまでの勇気は……。

というわけで。
乗車率ウン%のブルトレという夢はひとまずついえたのですが、
グリーンマックスの板キットを組んだ車両ならば、
床面の高さはスケールに近いでしょう。

ドア際で立っているのは、
さきほど食堂車の真ん中で仁王立ちになっていたものと同一人物です。
ふむ。悪くないぞぉ。

人形たちは、こんな苦労をしながら撮影に協力してくれました。

「電気椅子」って言いませんでした?
この筋トレ。

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業務用室という謎の小部屋

2007年06月01日 | 表現!……魅せる模型談義
初めて、綿矢りさを読みました。
デビュー作の「インストール」です。
食わず嫌いはいけませんね、と改めて思った一作。
17歳の女子高生が書いた……などという蘊蓄はどうでもいいですから、
いちど読んでみて、損はないと思います。
文庫解説の高橋源一郎曰く、
「完璧!」
「試しに音読してみる。ほれぼれする。というか、ぞっとする。違うな、愕然とする」
この解説も、秀逸。

さて。
東北新幹線200-2000系で、もうひと遊び。

盛岡方の先頭車、222形には、「業務用室」なる小部屋があります。
前よりの乗客ドアにいちばん近く、ほかの窓から離れた小窓の部分です。

ワタシが見たときには、たいがい、カーテンが閉まっていました。
使っていない、小部屋なのですね。
どういう用途に使ったのでしょう?

その、いつも降りているカーテンは、このように表現しました。
仕事のつごうで、裏側がグレーのシール紙が余白として手に入ります。
それを、ガラス板の裏側から、ぺたっ。

いちど、東京から仙台まで、
この業務用室脇の通路で立ったまま、旅行したことがあります。
連休中で混んでいたのですよ。
幅90センチくらい、延長3メートルくらいの窓のない廊下に押し込まれて、
ずーっと立っていました。
おまけに、東京を出たら仙台まで止まらない速達形の列車だったので、
どのあたりまで進んだのか皆目見当がつかず、
「あと○分」と、時計とにらめっこしながらの1時間40分。
ほんとうに、永かった!

この部屋がなければ、あと1~2列くらい客席を増やせそうに見えます。
最大で、座席定員10名分ですからね。
車掌室と共用すればいいのに。

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車体の断面、その厚みを考える

2007年05月28日 | 表現!……魅せる模型談義
雨上がりの土曜日に、小学校で運動会がありました。
ちょっとの雨で海になるくらい排水の悪い校庭で、
同じような雨上がりだった去年は、開会が2時間遅れたのですが、
ことしはなんとかなったようです。
いいお天気で、息子どもは見事な日焼け。
ワタシは片隅の木陰で、まったりと昼寝を愉しんでおりました。

個人的には、運動会で楽しかったという記憶は、僅かなのです。
走るのが遅かったからね。
いつも、学年でビリから1、2位を争っておりました。
クラス対抗リレーは、しんどかったな。
クラスのみんなはわざわざワタシのために、戦術を組んでくれました。
すなわち、バトンタッチするゾーンを目一杯使って、
ワタシの走る距離を最大限短くしたのです。
で、前後はいちばん速い連中が挟んでくれました。
あとは、ワタシはひたすら逃げるだけ。
差をつけてもらってバトンを受け取り、
案の定1チームに抜かれ、
つぎの奴が、抜き返してくれました。
ま、ありがたかったですけどね。
たぶん、一生、感謝してます。

ま、そういうわけで、運動会の最後を締めくくる高学年リレーは、
毎年、まぶしい思いで見ています。
結構足の速い子がいて、格好いいのですよ。

さて。
キツネ目こと、東北新幹線200-2000系の窓周りで気になることがひとつ。
とりあえず、先日もお見せしたこの画像をご覧下さい。

窓の縁に、白い塗り残しが見えます。
まるで隈取りですね。
もっとも、隈取りというと、黒っぽい色なのですが。
窓周りの緑帯が印刷で仕上げられているために、断面に色が入らないのです。

このような例は、プラ成形の量産品では珍しくないのはご存じのとおり。
新幹線は、ボディーが明るいアイボリーなので、よけいに目立つのでしょう。

こんなことを始めました。

って、前にもやったことはあるのですがね。
因みに、モハ181系でこの部分に明るいグレーを差したときには、
印象がうるさくなりました。

200-2000系のばあいですと、こんな感じになります。
スマートさが強調されるような気がするのですが、いかがでしょうか。

すくなくとも、プラ成形の弱みである断面の厚みは、目立たなくなったと思います。
とくにこれは、車体の地の色が明るい車輌のばあい、有効でしょう。
逆に、窓周りだけが明るい色の車輌のばあいは、逆効果かもしれません。

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キツネ目の時代

2007年05月20日 | 表現!……魅せる模型談義
金曜日。
仕事のあと、ひさびさの秋葉原へお出かけです。

といっても、お金は余裕がないですから、できれば使いたくない。
冷やかし気分で出かけます。
ん?
しっかり、クレジットカードとポイントカードを持ってますね?
まぁ、何かが出てきたら大変ですから。

それでも、交通費をかけるのですから、伊達に出かけたわけでもなく、
探したかったパーツがひとつだけありましたから、それに焦点を当ます。
目的のグローブ形ベンチレーター、首尾よく調達できました。
近く組むつもりの、旧型国電用です。

さて。
よせばいいのに、
中古屋さんだのアウトレットだのを覗いたりします。
ま、それがおもしろいんですがね。

ありゃま。
見つけてしまいました。
どうしましょう?

結局、買ってきました。

TOMIX通のかたなら「おや?」と思っていただけるでしょう。
品番92625、東北新幹線200-2000系です。
今はなき、「H」編成を短縮して模型化した製品ですね。
2階建て車輌も入ったこの編成は、堂々たる存在感があって好きでした。
また、実際に何度か乗る機会がありまして、
3列席が回転可能に改造されていたのも好印象。
いつか、手に入れたいと思っていた製品のひとつです。

ところが。
現在もこの200-2000系は販売されていますが、
中間車は普通座席車(225形と226形)しか設定がありません。
この製品は、ちょっと前の設定で、
グリーン車(215形)とビュッフェ車(237形)が含まれているのです。

仕様の変更は、実車の編成が入れ替わったからなのですが、
模型としては、できるだけ多彩な車種が編成されているほうが、
面白味があるものです。
気がついたら実車に即して仕様が変更されていましたので、
以来じっくりと探していた次第。

製品を眺めていると、やはり、不満は残ります。
いちばんは、印刷で表現された窓周りの緑帯が、
部分的にかすれていること。
というわけで、しばらくぶりの色差しネタです。
タッチアップしました。

先頭車の色差し前です。


こちらが、タッチアップしたあと。

ついでに、インテリアパーツの一部に、黒を塗っておきました。
乗務員扉脇のてすりは、実車ではステンレス無塗装のようですが、
さすがに、ここに銀を入れるのは難しそうです

こちらは、中間車のルーバー周辺。

どちらの車輌がタッチアップしたあとか、お判りいただけますね。

新幹線は、流れるようなスマートさが大事ですね。
TOMIXの新幹線シリーズは独特の幌パーツがあって、
これはこれで効果的だとは思うのですが、
妻面で帯が切れているのが気に入りません。
ここも、タッチアップしておきました。

もちろん、左側がタッチアップしたあとですよ。

今のところは基本セットの6輌編成ですが、
おいおい、中間車を手に入れるつもりです。
まぁ、せっかく手に入れた模型です。
ゆっくり愉しんでいけたらと思っています。

次回は、おそらく北陸のキハ35系を取り上げます。

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樹木のキット!!

2007年01月15日 | 表現!……魅せる模型談義
二人の息子がお年玉で買い込んだもの……。

長男は、レイアウトを作りたいと言い出しました。
まだ小学3年生ですから、荷が重いと思うよ……。
GMのカタログの見過ぎでしょう。
「ローカル駅舎」だの「切り妻2階建ての商家」だのを、お買いあげ。
次男は「500系のぞみ」とか言っていたのですが、
レジへ持っていく段になって選んだのは、タミヤのウォーターラインシリーズ「大和」。
おぉ。久しぶりだな、この小さな砲塔は。
たぶん、触発されて何かを作りたくなったのでしょう。

接着剤の臭いが充満して、えらい週末でした。

さて。
長男が買い込んだモノのひとつがこれ。

右側に写っているプラ製の幹に、緑色のスポンジを載せるという樹木のキットです。
幹は、プラスチック成形の宿命で、樹幹と枝が同じ平面上に成形されていますから、
「枝を好みの形状に曲げます」
と説明書にも書いてあります。
さらに、
「幹の中心軸に対し枝が放射状になるよう幹ごとねじるのがコツです」
とも説明されています。
結構、怪しげです。
14本入りのキットですが、幹の成形は3種類しかありません。
自然界に、同一の形状のモノが存在することは、ありえません。
だから、違った形に見えるように曲げかたを工夫しろ、ということです。
ますます、怪しげです。

でもねぇ。いろんな形ができました。
思ったよりも、簡単です。
「こんどはどう曲げようかな?」
ハマります。
簡単なことで千差万別の変化がうまれること、
偶然に任せた造形が愉しめること、
そのあたりに、ふつうの鉄道模型工作と違った奥行きを感じました。

ちなみに、長男がねじったひとつがこれ。

「ねじる」ではなく「縒りあわせる」となっておりまして、
わはははははは。

ところで。
先ほど、説明書の中に
「幹の中心軸に対し枝が放射状になるよう幹ごとねじるのがコツです」
という記述があると、触れました。
たしかに、樹幹を中心に同心円状に樹冠が拡がっていくのが、一般的な樹形といえます。
しかし、隣に別の樹木が生えているばあい、
お互いの樹冠はそれぞれの隙間を埋めるように、伸びていくものです。
相手の葉の下に枝を伸ばしても、光合成ができませんからね。
ですから、上から見て葉が丸くついている木というのは、
公園の広場の中や街路樹など、どちらかというとまれな部類となります。
田圃の脇の祠の後ろにはあっても、雑木林にはないでしょうね。
つまり。
あまり放射状に枝を拡げない木を複数組み合わせたほうが、、
林がとしては実感的なモノとなるわけです。

この画像では、葉の色が若い木が2本、濃い色の木を前後から挟むかたちで並べてみました。
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KATO #5011-1ほか/スハ44の椅子を塗ったお話し

2006年11月06日 | 表現!……魅せる模型談義
昨日はサロ481を色差ししましたが、そのときに以前こんな面倒なことをしたことを思い出しました。
まずは、ご覧いただきましょう。

椅子の表地を黄緑色で、背板をクリーム色で塗り分けてあります。
このスハ44形は1951(昭和26)年の製造ですが、
このころは椅子の裏側まで、全体をくるむようには、モケットで被わなかったのですね。
さすがにこんな手間を掛けて椅子を塗った車両は、これだけです。
じっさいに工作したのは、もう5~6年くらい前のことです。

色差しをするときには、この本が大いに参考になりました。

「背ずりは背面以外には木部をあらわさず、グリーンの純毛モケットで包み、……」
という記述がありましたので、このように塗ってみたわけです。
また、枕カバーについては、このように記述されています。
「最近流行の塩化ビニールフィルムで作ったおおいを、最初からかぶせておくことを試みた。」
「色は半透明のウグイス色で3ヵ所にJNRの文字を白色で入れてある」

いくらなんでもこれではちょっと、塗ってもあまり目立たないのではないかと思いまして、
色差しは省略しました。
このほかにも、スロ60形やマシ35形の室内の配色に関する記述もありまして、
講和条約発効前の日本に、戦後復興の象徴のごとく現れた特急専用客車に思いを馳せながら、
色差しを進めた思い出があります。

さて。手間を掛けた効果のほどは?
向こうから走ってくるときには、こんな感じでモケットの色が鮮やかです。

逆に、走り去るときにはこんな感じで。

室内灯もつけましたので、ちょっと色の変化が愉しい編成です。
デルタ線で編成丸ごと方向転換していた客車特急ですから、すべての椅子の向きが揃っているので、
こういうマネができました。
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