『宇宙戦争』、映画館で観ました。
その異変は突然起こった。天候は崩れ、大地は邪悪な裂け目がその表面を
覆う。レイは2人の子供、息子ロビーと娘レイチェルの元へと急ぐ。そして今、
地底から“侵略者”たちの巨大なマシンが、その姿を現した……。
「えッ、これで終わりなの?」というのが、観終わった直後の正直な感想だ。
まぁ、ボクら“凡人”から言わせれば「終わり良ければ‥‥」の格言通り、
ラストさえキチッと決まれば、案外納得出来ちゃうものなんだけどサ(笑)。
スピルバーグの場合は、“理論派”というよりは“感性の人”だから、
原作に近い、このシンプルなエンディングで“良し”としたのかもしれません。
さて映画は、そのスケール大きなタイトルからして、“ヒーロー”としての
大統領が登場し、国家レベルのお話にまで発展しそうなイメージですが、
実際のところ、戦闘シーンはほとんどなく、常に“主人公一家の視点のみ”で
描かれる逃亡劇だ。ある意味、これはエイリアンと地球人との壮絶なる闘いを
見せたい“SF戦争映画”じゃない。行く先々で立ちはだかる危機に直面し、
乗り越えた後に深まる“家族愛”をテーマにした“一家のロードムービー”
なのです。
次に、ボクがこの映画を観ながら、どうしても“不自然”で気になったのが
《地中に埋まっていたマシン》の存在だ。宇宙人なら空から円盤に乗って
出現してしかるべきなのに、何故わざわざ地中から不意打ちを食らわせる
格好で現れたのか?、思うに、それは“9・11のテロ事件”を意識してように
みえて仕方ない。あらかじめ“地球の内部”に隠しておいたマシンに、
手ぶらのままのエイリアンが転送されて乗り込んでいく。しかも、マシンは
思いもかけぬ場所から出現し、奇襲をかける形で攻撃を開始する‥‥。
まさに、これは9・11のテロリストたちが武器のひとつも持たないまま、
“アメリカの民間機”に搭乗し、攻撃したやり方と酷似する。防ぎようのない
奇襲攻撃に為す術もなく、9・11を目の当たりにした我らにとって、あの時の
恐怖が再び脳裏をよぎる。オイラは「う~む、さすが」と唸ってしまう一方で、
だからこそ物語の最後で、スピルバーグがどんな結論を出すのか楽しみに
してたのに‥‥。裏を返せば、スピルバーグ自身も…、そしてアメリカ自身も…、
今もその答えが見つからず、模索し続けているのかもしれないが‥‥。
コメント、サンキューです。
ボクもライブドアblogを使ってた頃は、
たまにTBはハジかれちゃうブログとかあって、
ボクもその気持ちはわかります。
どうぞお構いなく。
> 家族愛ばかり描いて、、、
> ま、それがスピルバーグなんでしょうケド、
> なんか、もの足りませんでした。
確かに‥‥
元々はスピルバーグってサスペンス監督だから、
家族愛とか、人間愛とか、描くのは不得手だと思うなぁ。
トム・クルーズの演技も、またいつものオーバーアクトで、
バッと抱きしめて、ハイ終わりみたいなカンジでした(笑)。
でも、ボクは映画館で観たので、音響とは凄かったですよ。
またまた、gooブログにTB出来ない状態になってしまいました、、、
ごめんね。
この映画ねぇ、ラストは原作通りで、全然かまわないと思ったのですが、
家族愛ばかり描いて、、、
ま、それがスピルバーグなんでしょうケド、
なんか、もの足りませんでした。