肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』、観ました。

2012-01-11 20:47:53 | 映画(あ行)

監督:パスカル・トマ
出演:カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ヴァレリー・カプリスキー

 『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』、観ました。
フランスの田舎で悠々自適の生活を送る好奇心旺盛な女性プリュダンスと
その夫ベリゼール。ある日、プリュダンスは叔母のいる高級老人ホームで
不思議な老婦人ローズの存在が気に掛かる。数週間後、その叔母が他界、
遺品を整理していた彼女は事件の予感を嗅ぎ取り、姿を消したローズが
何かを知っていると直感、彼女の行方を追って旅に出るのだった――。
 わざわざ劇場にまで足を運んでとなると考えるが、自宅で“2時間枠の
TVドラマ”感覚で観る分には、優雅なひとときと贅沢な気分に浸ることが
出来る。凶悪な殺人事件には無縁と思われるのどかな田園風景――、
身の危険が迫っているにも関わらず、危機感が欠如した好奇心旺盛の
探偵気取りマダム――、いい歳をしながら、いちゃいちゃとベッドにて
愛の言葉を囁き合う主人公夫婦のオシドリぶり――。ミステリーでありながら、
この、気の抜けたサイダーみたいに“だら~ん”とした雰囲気が…… いや、 
失礼(汗)、、ワインのように(?)まったりとした口当たりが、さもフレンチ風の
趣きでクセになる。おまけに、“人権の国(フランス)”とうたっておきながら、
アララ、障害者までユーモアのネタに使ってしまう“曖昧さ”も、そのお国柄
かしらね(苦笑)。うん、やっぱり“フランス映画”はこうでなくっちゃ。
あ、誤解がないよう断っておくと、何もオイラはこの映画をけなしている
つもりは毛頭なく、ほのぼのしてて上品なミステリーだってこと。どうか
ご理解のほどを。本格派のそれとは遠いところで、こういうサラッと観れる
ミステリーもあって良いと思うし、一見、不釣合いそうにみえるミステリーと
フランス映画を掛け合わしてみたら、思いの他、良いケミストリー(反応)を
生んだ好例だろう。この際、事件の謎解きやら犯人探しやらは置いといて、
“(ミステリーの)雰囲気”を楽しむつもりの軽い気持ちでご覧になったら
どうだろう。


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