サイドウェイ 特別編20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
『サイドウェイ』、観ました。
離婚のショックからまだ立ち直れないでいる小説家志望の中年教師マイルスは、
結婚を1週間後に控えた親友ジャックと連れ立ってワイン・ツアーへ。
マイルスはワインやゴルフ三昧の旅にするつもりだったが、ジャックの本音は
独身最後のナンパ旅行だった‥‥。
熟成された大人の味わい、淡い色彩と深みのある人間描写、ユーモアを交えた
ライトな仕上がりでありながらも、そこに“人生の機微”を感じさせる台詞の
数々は、ワインのように観ているボクを酔わせてくれる。映像に派手さはない。
物語にサプライズもない。しかし、それでいて観る者を飽きさせないのは、
ここに描かれる愛すべきダメ人間たちの“優しさ”に、心惹かれるからなんだろう。
主人公は自分に自信が持てないまま、過去の失敗を振り返るチョー後ろ向き人間。
一方、その相棒はといえば、今さえ楽しければ良いじゃないのとチョー前向き人間。
そんな両極の2人が、何処でどう気心を知り合えたのかは別問題として(笑)、
少なくとも、その2人の間には、何より“固い友情の絆”と、陽射しのように
“やわらかい時間”が、静かに‥、確かに‥、流れていた。
ボクがこの映画を観て感じたことは、《人生は楽しいもの》。しかし同時に、
《キズを負わずして生きていくことも出来ない》ってこと。そして、その時に、
支えてくれるのは、無二の友の存在であり、たった一人の愛する女性(ひと)の
存在なんだってこと。物語の終盤、親友のジャックが主人公に泣きながら
助けを求める場面は、楽天家の彼が初めて見せた“(人間としての)弱さ”だった。
人はひとりじゃ生きてゆけない。だって、人は皆、弱い生き物だから‥‥。
自分の“弱さ”を曝け出せる相手‥‥、つまり、それが自分にとっての“愛すべき
女性(ひと)”に違いない。
で、さらに今きのこスパさんのこの記事を読ませていただいて
再びググッと感動しております(^^ゞ
記事の後半部分、ほんとにそうだなぁ~・・・と
今 涙出そうになってます。
おかげさまで余計にこの映画が良いものだった、と
思える今、です♪
今はもう離れた所に住んでいて、互いに家庭を持ってからは、
会う機会もなくなったが、
かつては、この映画のようにつるんで一緒に旅行に行ったもんサ。
まぁ、ボクらの場合はナンパ旅行じゃなくて、競輪のギャンブル旅行だったが(笑)。
ヤツとは性格も正反対だったし、人生を語り合ったこともない。
でも、不思議とよく気が合ったんだよね。
だから、ボクにとってこの映画は特別な思い入れを感じます。
素敵なブログですね♪これから、お邪魔させていただきますので、どうぞお見知りおき下さい♪
これも好きな作品のひとつです!
さっそく、TBさせていただきます。
TB,&コメント、サンキューです。
お褒めに預かり感無量、光栄です。
先ほど、Dさんのブログも拝見させて頂き、
お返しにとコメントをひとつ置いて参りました。
映画は、男同士のありふれたロードムービーなんだけど、
言葉にいえない友情や、淡い恋心が静かに染みてきて、
素敵な余韻に浸れる作品でした。
ぶっちゃけ、この地味~な作品が、
オスカーにノミネートされたこと自体、
ものすごい快挙だと思いました。