

病院内のビル解体現場が病室から見える。
ビル上でショベルカーが動いている姿は珍しい。
クレーンは、現場を覆っているパネル付き足場を部分的に外しているようだ。
最上階はすでに解体されて、徐々に下がっていくのだろう。
何年前築なのか、かなりしっかりした建物に見える。
MOTTAINAI話だけれど、さまざまな計算と予測と希望に基づいた解体と再建築ではあるのだろう。
右の二こぶ山は比叡山。
これを書いている現時点から、あと2時間後、私の身体は部分解体される。
腐食脆弱箇所撤去。
ただいま手術から丸一日過ぎて、ようやくベッドでノートパソコンを開いた。
歩行訓練を朝方、二人のガタイの良い看護師(二人とも♀)に支えられて、室内でやる。
明日から食事が出るけれど、今日は何でも飲んでいいとか。
歩いた方がいいですから、自動販売機から自分で買ってください、とやんわり言われる。
仕方がないので、点滴をコロコロ転がして、腹からのドレン袋をぶら下げて行ってきた。
香るブラックが胃に沁みるぜ。
上の文章は昨日の早朝、手術前に書いた。
手術の呼び出しを待っていたら、虹がでていたので、幸先(さいさき)がいいじゃないかと撮った。
網戸の向こう、虹の向こうに幸いが住んでいるのだから、見られて幸い。