



毎朝のウォーキング途中で、クズが蔓を伸ばして道路を這い、蔓同士で絡まって立ち上がっているのをところどころで見る。
転ばぬ先の杖をただ手に持ってブラブラさせながら歩くのだが、立ち上がったり空中で掴まるものを探す様子の蔓の先は容赦なく杖で叩き切る。
柔らかい成長点までの30センチくらいなら、苦もなく折れるので、それが善いことをしたように気持ち良い。
以前にもクズで覆われ何の木かわからなくなっているのをブログで取り上げた。
山の斜面の中腹にもクズですっかり覆われた、2005年の名古屋万博のマスコットのモリゾウとキッコロのようなオブジェがあった。
花弁が地面に落ちているのも川に浮いているのもなかなかの風情ではあるけれど、モリゾウキッコロ状態はとにかく不気味だ。
あの状態を防ぐために、というより、クズの生命力が不安で、私は地面を這っている蔓は踏みにじり、空(くう)を彷徨う蔓は叩き切る。