

ミニ同級会ということでちょっと遠出をした。
猿の名が地名にも付く場所で散策をしていたら猿にあった。
餌付けはされていないようで、こちらを見て警戒しながら退散する風だった。
京都の岩田山では餌付けされた日本猿と観光客の間でトラブルが発生したことを時に耳にする。
岩田山に限らず、猿が客の持つ荷物をひったくったり何かをかっさらったりの決定的動画はいくらでも公開されている。
そういう例を数多く見聞きしたので、猿に甘い顔をして餌をやったりフレンドリーに接しようなどとは思わない。
もっとも小6時に飼育ケージに飼われていた猿に、ヒト真似をして公園に咲く藤の花を千切ってきて与えたことはある。
猿は藤の花を好んで食べるのだが、そうして、藤の花が咲いている近くに10頭足らずの猿がいた。
スマホを構えたらじっとしていてくれるといったこともなく、『餌をくれないのか?』という態度も取らない野生の猿だった。
近づかなくても逃げ腰なので、1枚だけしかまともに撮れなかった。
やはり猿は好きになれない、というのは、目が合った時の凝視する表情が好きになれない。
こちらに隙があれば、やれる範囲のことは見逃さずに何かの行動を仕掛けてきそうな気配がある。
湖からの水出口がダムになっていて何らかの工事中であり、大きなクレーン車が座っていた。
こんなクレーンの腕の先端に登っても奴らは平気なのだろうと思った。
それで、クレーンが倒れたりしても、地面に着く寸前にひらりと跳んで平気なのだろう、などと野生に生まれた猿の運動能力を想うにつけても猿は好きになれない。