鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

日本で戦争は起きない

2009年01月20日 17時32分44秒 | 個人的主張など
今まで書いてきたことを反芻してみると、やはり『日本で戦争は起きない』というところに帰結する。『日本は戦争を起こせない』という方が正しいかも知れない。
日本によその国が戦争をしかけることももはやあり得ない。損得勘定をしたら、どうしたって割りに合わないからだ。情緒的にいくら煽ったところで、内にも外にも名目が成り立たないからだ。

今の金融不況を100年に一度という言い方で、ことさらマスコミが強調している。アメリカは1929年の恐慌を第二次大戦に参戦することにより好転させることができたのだと言って、今回もそのような危惧をにおわす人もいるようだ。大戦争が引き起こされ軍需景気でアメリカの経済は立ち直ろうとするとでも言うのだろうか。大戦争が起きたら核戦争になり世界は滅びる。つまり戦争は起きないということだ。軍需景気はないということだ。

冷戦構造が終わって、自衛隊は存続の名目がほとんど立たない筈なのに存続しているのは何故だろう。前回に書いたガス抜きだったりするのだろうが、一番の理由は商売上の理由だ。どうしてもアメリカの軍需産業から戦闘機などを買わなければならないからだ。圧力もあり莫大な利権もあり、憲法なんか無視して曲解して突っ走って来たのだ。表向きの軍事論なんかでケムにまきながら。

テロリストの側に立つか我々の側に立つか、二つに一つだなどと息巻いたブッシュは去り、融和をにおわせるオバマに替わるのだから、今こそ日本はテロを起こさせないために、自衛隊の武装解除を表明すべきだ。自衛隊という軍隊もどきがあるから攻められたり、テロが起きたりする可能性があると脅える人はかなりいるのではないだろうか。

「自衛のために普段からナイフを持ち歩いていた」と人を刺し殺してしまった人間が供述した事件がつい先頃あった。ナイフを持つから(持つような人間だから)トラブルを起こすのだ。自衛隊を応援しているという評論家だったか『言うことをきかないと話し合うぞ!』と言うんじゃ話しにならない・・と言っていた人がいた。話し合いもせずにいきなり力をちらつかせての外交や圧力など、それこそ話にならない時代錯誤だ。

金融不安による経済危機にあって、アメリカの大統領も変わり、チェンジが期待されている今こそ、日本は自衛隊を変えていくチャンスだ。

海上自衛隊は全部海上保安庁に組み入れたらいいのだ。そして海上保安以外に不要な武器や艦船を改造したり廃棄したらいいのだ。

陸上自衛隊は、国土交通省の中に組み入れたらどうだろう。そうとうの国土交通関連土木部隊ができあがるのではないだろうか。災害派遣や復興支援は国内と言わず国外にもどんどん出て行ったらいいのだ。ただし武器を一切持たずに。不発弾処理や地雷撤去など世界各地で早急に必要とされていることはまだいくらでもある。

航空自衛隊は、上記二つに振り分けたらいいのだと思う。そうして、それぞれが戦争ゴッコのような軍隊ゴッコのようなことをしてきた武器弾薬は廃棄し、平和活動だけに仕事をしぼれば各自衛隊員の士気はどんなに上るだろう。国民にも国際的にも認められての人助けの仕事ほど誇らしいものはないだろう。

頑張れ自衛隊!と言いたい。

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もしも日本が攻められたら・・世界各地で勃発してるようなテロが日本でもあったら・・という前提について。

2009年01月14日 14時53分16秒 | 個人的主張など
日本の近隣、アジアにおいての核爆弾保有国は北朝鮮、中国、ロシア、インド、パキスタンだ。ロシアはアジアではないが戦争もしたし北方領土を占領している隣国だ。領土問題は中国とも韓国とも係争中だ。軍事大国になった中国は、地下原潜基地も持っているようだし、近々アジアでは初めて空母を持つ国になるそうだ(建造中)。これらを踏まえて書いてみる。

日本が攻められる可能性はあるのか。
これだけ高度に依存しあう流通経済の時代にあって、突発的に起こることはありえない。日本には宗教対立もほとんどない。どういう団体の誰が煽ろうにも大きな対外的な火種はありえない。小さな嫌がらせ的小競り合いのようなものは、島の占有問題において起きる可能性はあるだろうが、深刻な事態にはならない。双方が深刻な事態にはしない筈だ。周り(アジア諸国、欧米諸国)が深刻な事態にはさせない筈だ。結局誰の得にもならないだろうということが、すぐに知れるからだ。自衛隊があるからそれを防げるのではなく、自衛隊が存在することにより深刻になりそうな気配は生じても結局深刻な事態にはならないだろうと思われる。

他国の軍事部門の一部が突出行動を起こす場合はあるのだろうか。
どこの国でも軍隊は政治の元に掌握され常に完全管理されているとは限らない。戦前戦中の旧日本軍の関東軍や陸軍が独走したような事があり得るのだろうか。自衛隊を縛りのない軍隊へ、憲法9条改定せよと考える人達の根拠は、この不安にあるのだ。そして軍事的優位に立っての睨みこそが日本の安全を保証するという訳である。とにかく自衛隊をれっきとした軍隊にしたいのだ。そして、日米安保によって守られているという認識が口惜しいばかりに、自国で核爆弾(つまり核ミサイル)や原潜を持ちたいと夢想するのだろう。
突出行動はあったとしても、すぐに収まるに違いない。そういうことを許してしまうほど、どこの国の国民も指導者も愚かではないだろうと思う。歴史は繰り返すと言うけれど、繰り返す条件も状況もグローバル化によって加速度的にかけ離れていきつつあるのだ。

テロが日本で起こる可能性はあるのか。
ほとんど有り得ない。様々な失敗を犯したブッシュ・アメリカにべったりと寄り添った状態でさえ、日本ではテロが起きなかった。ブッシュの失政を教訓にして成立するオバマ・アメリカでの元なら、尚のことテロの可能性はなくなるだろうと思う。可能性があるとしたら、自衛隊が海外派兵などをして、トラブルが起きた時だろう。ソマリア沖の海賊対策にしたって、自衛隊が行くことはない。海上保安庁の仕事だ。日本近海の漁船拿捕や侵犯だって海上保安庁を強化すればいいのだ。
自爆テロなどのどんなテロを起こす側にも、それなりの正当性があるのだろうが、日本で起こす正当性はほとんどない。様々な国際会議に対する警察の警備も厳重だ。インドのムンバイで起きたようなテロがあったとしても、自衛隊が出る幕はない。警察を押しのけて軍隊としての自衛隊が出てくるように仕向けるテロはあり得るかも知れないが、それは自衛隊があるから起きるテロだ。しかしそういうテロもないだろうと思う。自衛隊は憲法9条に守られた偽軍隊なのだから。ある不安を持つ人々を慰めるためのものであり、力の論理でしか国際政治を考えない人々の好戦意欲をガス抜きするために存在しているようなものだから。

軍隊を持つことに異を唱え9条を守ろうと言う人の意見に対して、理想論だと反発する人がいる。それに対して、理想がなぜ悪い、そのお金を福祉などに使ったらどんなに良いか・・・というような応え方をしたのでは、水掛け論になるばかりで収拾がつかない。核および軍事を背景にする外交の古めかしさ、不経済をもっと主張すべきだ。理想論や夢だと言われるのなら、それを飛躍させた形の軍事軍備につぎ込む代りに宇宙開発、海洋資源開発へと語ったらいいだろうに・・と思う。
軍隊が不必要な世界になるに越したことはない。軍隊は消滅するべき存在だということが、大前提にあっての事でなければ国際政治は語られてはならない。それなのに軍隊組織はファッションメーカーが流行を作り出して無理にでも需要を掘り起こすように、組織存続拡大だけが前提になって自己主張しているのは、どこの軍隊でも宿命的に当たり前のことなのかも知れない。軍人及び好戦的な人は軍事の尺度でしか国際関係を計らない。

再度言いたい。軍備軍事を背景にした外交は古いのだ。どうしても目に見える形の軍隊という力でしか国力や愛国心を確認できない種類の人々のために、軍隊があるのだ。なんという無駄使いだろう。本当にもったいないことだ。もったいないと言えば、金融工学などというばかげた仕組みの虚業による金融商品で踊り狂った人種にも呆れるばかりだ。

まとまりのない主張になった。どう〆ていいのかもわからなくなった。仮想敵を定めて、それに向かって攻撃するのが一番効率のよい理論構築になるのかも知れない。おっと、それでは軍隊支持者と同じことだ。しばらく考えてみたい。

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自衛隊員は体を張って命がけでやっている・・・のか。

2009年01月04日 14時40分57秒 | 懐疑・猜疑・疑義
国際紛争、安全保障、日本の役割、将来への選択肢などのテレビ討論番組を観ていると、自衛隊を擁護し海外派兵や活動を支持し憲法9条も改変した方が良いとする人たちが、その根拠として話す中に差し挟む意見として、『自衛隊員は体を張って命がけでやっている』というのがある。
敗戦後に60余年も日本が平和にやってこれたのはアメリカの核の傘のおかげであり、自衛隊が北朝鮮の工作船や旧ソ連や中国などの侵犯行為をはねのけてきたおかげだというのである。そして、海外派兵に際してもどこででも、自衛隊員は一生懸命に任務を果たしているというのである。

それらの議論の中で、憲法9条擁護、戦争反対の立場の人が、『現場の自衛隊員は一生懸命に体を張ってやっている・・・』という言葉を浴びせられると、少しひるんで黙ってしまうのはなぜだろう。一生懸命という言葉は、自分の事として使うと言い訳がましくて胡散臭いのだが、漠然とした他人のことでも褒めたり擁護したりする言葉として使うと、言われた方は独自の一生懸命というイメージが喚起されて一時それにひたってしまうようで、言葉を詰まらせる効果があるようだ。

『一生懸命にやっている』という言葉に対して真っ向からそれを否定してみせるのは、おそらく冒険だ。しかしどうしても、その否定をやってみたくなる。『自衛隊員はみんな・・』といったって、皆が皆高度に訓練された特殊兵のように、或いは機械的に意志一致して行動しているわけではないだろう。私が自衛隊員として思い描く、標準的イメージを書いてみる。

①自衛隊に入るのは、身分や給与が安定している公務員だから。
②体力に自信があり訓練に耐えられるし、そのような訓練活動が好きなアスリート体質である。
③資格や技能を身につけることができ、自衛隊経験者は会社組織でも有利であるという除隊後の人生設計をしたうえで入隊する。
④国を守るという使命を果たしているように周りから見られる心地よさがある。
⑤憲法9条に守られているので、命を落す可能性のある戦闘状態に置かれることはほぼ在り得ないと安心している。
⑥災害復旧活動に、派遣先で感謝されながら、仕事として給与を保障されて従事することができる。

自衛隊は憲法9条に違反しているが、憲法9条によって命の安全保障が約束され一番直接的に恩恵を受けているのは自衛隊員である。これがわたしの考えだ。

『一生懸命・・・』という言葉は、実際に現場で見ているときに個々人に対しての感想として言うならともかく、一つの集団を修辞する言葉としては不適切だ。こんな言葉で惑わしてはならない。情緒をからませた誤魔化しの説明にひるんではならない。こんな表現を使うのは何かを隠すための強弁をしようとしているからなのだ。

本日の毎日テレビの『サンデーモーニング』でとてもすばらしい警句を紹介していた。【ハンマーを持つものにとって、すべての問題は釘の頭に見える】これはすばらしい言葉だと思った。
ハンマーを軍事力とするなら、どんな紛争も釘の頭に見えるということだ。

ネットで調べてみた。英語の諺らしい。
"To a man with a hammer, everything looks like a nail."
次回は、『もし、北朝鮮のような国が攻めてきたら・・・。日本でテロがあったら・・』ということについて書いてみたい。

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