

8/24に『名を知らなかった蝉』という記事を書いた。
そうして昨日、ほぼ同じ場所に、またエゾゼミが転がっていた。
今回はひっくり返っていて、小さなアリ(蟻)が何匹か集まっていたけれど、『ジーッ』と鳴き続けていた。
もう脚は萎えていて動かしもしないのに、鳴くのだけは止めないという見上げた根性のような気がした。
翅をバタつかせることもなく間断なく鳴き続けるのはどういう仕掛けなのだろう。
ミンミンゼミやクマゼミなどの雄は音を出すのに尻を伸縮させて、いかにも鳴いていますという動きを見せるけれど、このエゾゼミやアブラゼミは短音を伸ばす鳴き方だから尻を動かさないということか。
先日のエゾゼミは背中からだけ撮り、雌雄を確認しなかったのだが、鳴きもしなかった。
画像を較べると模様の細部が違うので、あきらかに違う個体だと分かる。
つまり、エゾゼミは我が里山に定着しているということなのだろう。
見つけたのは昨日だが、今朝は同じ場所でミンミンゼミの鳴いている合間に『ジー』というエゾゼミの鳴き声を確認できた。
昨日の雄はもう瀕死の状態ではあったけれど、草藪の方に放り投げたら、パタパタと翅をバタつかせて背の高い草に止まることができたから、アリの餌食になるのは先延ばしできただろうと思う。