go-ichi-maru blog

気ままなつぶやきです。

「勇気とは」鹿島槍05

2008-08-21 20:45:08 | 登山記録
夕方からの雨,天気予報でも,回復の見込みがない。

この状態でのキレット越えは危険が伴う。雨で岩が滑ることや,鎖場のグリップが聞かないことが予想される。

リーダーとしての判断が問われる。

キレット越えは確かに魅力的な登山ルートだ。おそらくこの機会を逃せば,二度とここには来ないだろう。

しかし・・・

忘れてはならない。

おれたちは野口健でもなんでもない。装備もしれている。素人の登山だ。

危険は予想できているなら回避すべきだ。

そこで,キレット越えを断念することにした。

あえて言おう

これが我々の「勇気である」と

地図を開いてルートの確認をする。


その結果,二日目は,鹿島槍山頂アタックを終えたあと,新越山荘まで行き,3日目に針ノ木岳を登頂して雪渓を降りるというルートを採ろうと計画を立て直した。


そして迎えた2日目


少し遠くが見渡せるが,あいかわらず雨雲が立ちこめている。

出発。


クルマユリのオレンジ色が緑色に映える。雨という天気の中にあって,一段と美しい。


エゾシオガマ


ウサギギク。花びらの先がウサギの耳のように二つに分かれている。


ハクサンボウフウ


ミヤマキンポウゲ


ハクサンチドリ・・・かな?


チングルマの綿毛の群落


イワハゼ


お花畑


キヌガサソウ


野イチゴの実がなっていた。
正確にはベニバナイチゴ


布引山方面。相変わらず天気は好転しない。けどパーティーの表情は明るい。


山頂に向けての上り坂。アミノバイタルを飲んだゆうきんぐが元気だ。


同じくアミノバイタルを飲んだ510も元気だ。


タカネバラ
コマクサやクロユリのように貴重な高山植物。なかなかお目にかかることはできない。510も初めて見た。
天気はよくないが,高山植物に関してはラッキーだった。


イワギキョウ


後ろ向きだがノアザミ


イワベンケイ


お花畑の中での撮影


で,撮った写真がこれ
名前分からんけど・・・


とあるピークに

よっこらせ


うりゃ

改めて山頂へ。


ミヤマダイコンソウ


ミヤマツメクサ


タカネマツムシソウ

様々な高山植物に出会いながら・・・


登頂成功!!
2889m,鹿島槍ヶ岳山頂。
こちらは南峰。北峰はこれより低く,今回は登らず。


頂上に一人立つゆうきんぐ。あえて言おう。彼の本名は「ゆうき」

そして,ここから勇気ある判断によって,下山を開始する。

つづく

「勇気とは」鹿島槍04

2008-08-20 20:01:28 | 登山記録
爺ヶ岳登頂を終えた我々の次なる目的地は,冷池山荘。今日の宿だ。

高山植物の写真を撮りながら爺ヶ岳を降りる。


ヤマホタルブクロ


ゴゼンタチバナ


シャクナゲ


コバノコゴメグサ。寄生植物である。



おっと,見えてきたのが冷池山荘。

どことなく雲行きが怪しい気が・・・


冷池山荘を視界に入れる510。


それにしても,すごいところに建っている



ここから冷池山荘に向かうまでの写真はない。

遠くの方でなにやら音が聞こえる。

飛行機か?

どうやら雷のようだ。

しかし,遠くの方だ。

先日,富士山の登山中に落雷で亡くなった人がいたという

「雷って恐ろしいよなあ」

そんな話をしながら冷池山荘に向かう。

おや?

雷の音,リアルに大きくなってきてへんか?

雷の音に気をとられていたが,気がつくと雨が激しくなっている。

雷の音が左側から聞こえていたが,

右側の方から聞こえるようになってきた。

通り越したのか?

雷の音が,「ゴロゴロ」から

「賀来千香子(※)ドドーン!」と,やや金属音混じりの音に変わってきている。

明らかに稲妻が光っている。

世間でも言われているように,光と音の間隔が短くなってくるとヤバイ。

でも,確かに近づいてきている。

稜線はヤバイ。

周りに避雷針となるような高いものが何もない。半径10m以内に落ちるとすれば,今いる4人のうち,誰かの頭上に落ちる。

でも,今はひたすら降りるしかない。

爺ヶ岳と冷池山荘を結ぶ鞍部から登りに入る。

肉体の疲労もあいまって,ここからの登りはきつい。なんとか樹林帯に入ったが,うっそうとした暗い林の中を歩いていても,稲妻の光が届く。

足が重い。しかし止まってはいられない。

ここで止まれば,頭上から雷に的を絞らせたことになる。

もはや,どこに落ちてもおかしくない状況になってきた。

「オレは運のいい男だ。雷に打たれて死ぬなんてことはないだろう」

そう信じるしかなかった。

後ろの3人も同じ思いだったのだろう。ただついてきてくれている。

そうこうしているうちに

冷池山荘に到着した。

ホント,救われた思いがした。

宿泊手続きをしていると

稲妻と共に「賀来千香子ドカーン!!」

落ちた。明らかにそういう音とタイミングだったし,

なによりも,この山荘に響く床の震動が,落ちたことを物語っている。

山荘の他の客も「落ちた」と騒いでいる。

わずかなタイミングだった。

我々は救われたのである。


(※)「賀来千香子」とは,この場合,女優を指すのではなく,雷が近くに落ちるときに鳴る音を表現したオノマトペである。

(参考 女優:賀来千香子)


「勇気とは」鹿島槍03

2008-08-19 20:39:28 | 登山記録
さて,

天気は回復しないまま,爺ヶ岳に向けて出発


 山頂が隠れているが,爺ヶ岳の南峰。左手はチングルマの大群落となっている。いわゆる「お花畑」



 これがチングルマ。白い花びらがなんともかわいらしい。
 花もいいが,花散ったあとの綿毛も趣があっていい。


コイワカガミ




ちょっとガスがはれてきたような気が・・・

とりあえず,稜線はクリア。



稜線歩きを初めて後ろを振り返ると種池山荘が!けっこう登ったもんだ。



 さらに登る



ライチョウ多発地帯らしいが,出会えず。



針ノ木岳方面,山頂にはガスが・・・。



山頂が近づいてきている。



ガスゾーンに突入



とりあえず,南峰に到着。510の表情にもようやく喜びが!

爺ヶ岳は,南峰,中峰,北峰と三つのピークがある。南峰は,山の形が一番きれい。一番高いのは中峰。巻き道になっていて登れやしないのが北峰。



ガスの切れ間から大町方面を見渡す。



こちらが,次に目指す中峰。



トウヤクリンドウの群落。開花時期が遅く,秋の花。


 コマクサの看板があるが,コマクサはもはや咲いていない。


爺ヶ岳中峰に到着!

標高2669m

しかし,あたりはガスだらけ。


あいかわらず南峰にはガスがかかっている。

左側に見えるのは針ノ木雪渓。

さて,ここからが大変だった。

つづく

「勇気とは」鹿島槍02

2008-08-18 18:39:43 | 登山記録
午前7時頃,登山口の扇沢に到着。すでに登山客が登っている様子。


 優しく登山指導をする元担任。


 まずは種池山荘までを目指す。コースタイム3時間30分。まあ,何とかなるだろうという思い。


 登山口の標高は1350m。


 登り初めて,すでにつらそうな510。年はとりたくないものである。


 扇沢は,立山黒部アルペンルートの長野側の入り口。駐車場はすでに満車状態。


 扇沢を形成する沢


 ケルン到着。ちょっとしょぼい。


 見てもらえば分かるように,雨が降ってきて完全防備。


 沢にはまだ雪渓が。


 雪渓の下だが,ここならビバークしても大丈夫だろう。

 少し開けたところに出てきた。
 奥がなをきんぐ。手前が幸亜。


 幸亜は初参戦ながらよくがんばっている。
 若いというのはすばらしいことだ。


 種池山荘が見えてきた。
 なをきんぐの雨具は相変わらず水色のポンチョ。胸元にドラえもんのようなポケットがあるのだが,そこに水がたまってなければいいのだが・・・。


 これが種池。しょぼい池である。サンショウウオかカエルかのオタマジャクシがうようよしている。


 種池山荘から,爺ヶ岳を見るが,雲行きが怪しい。見えているのは爺ヶ岳南峰。


 雨の中,棒ラーメンを作る。


 ウインナーを焼く。散乱しているのは,なをきんぐの棒ラーメン。(このあとはもちろん処理をしておいた)

続く。

「勇気とは」鹿島槍01

2008-08-17 22:04:58 | 登山記録
 今年の登山は8月14~16日の2泊3日を使っての鹿島槍ヶ岳から五竜岳への縦走を計画。

メンバーは

510  なをきんぐ  ゆうきんぐ  幸亜

の4人。


黄色コースでなぞってある2日目のコースは,キレット越えという難所のクリアが待っている。

なをきんぐはもう心配いらないだろう。

ゆうきんぐは2回目の参戦だが,1回目にもう地獄を見た。地獄を経験しているものは強い。

幸亜は登山初参加。

でも,彼女ならきっと大丈夫。


なんといっても一番の敵は天気。崩れることは予報で分かっていた。しかし,510は晴男。自分のその力を信じて14日の午前3時,いや,なをきんぐの遅刻によって3時30分,岡崎を出発した。

今晩から

2008-08-13 20:53:26 | 登山記録
今晩から登山に出かけます。

また更新は帰ってきてから。

それにしても,天気は最悪。

山に行っている3日間がちょうど高気圧の勢いが弱まり,雨が降るおそれ。

久しぶりに厳しい登山になりそうです。

510の晴男パワーはどこかで発揮されるのか!?

キス釣りその後

2008-08-05 20:18:45 | 釣果の報告
 昨日釣ったキスは,あんまりにもたくさん釣れたので,昆布締めにしてみました。


 酢で湿らせた昆布(利尻産)でキスの身をサンドイッチ。


 2,3時間でいいそうですが,今回は一晩おいてみました。少し昆布の黄ばんだ色がつきました。

 昆布の風味が上品について,なかなかいけますよ。

 2品目は,昨日に引き続いてキス天ですが,しそと練り梅を巻いてみました。



 あまりにもうますぎて,できあがったものは写真に撮られることなくぺろっと食ってしまいました。ホント,これは激うま。

キス釣り

2008-08-04 22:22:43 | 釣果の報告
石川丸から中型船での出船

天気は快晴 猛暑の中,麦わら帽子が役に立った。

はじめは師崎沖でスタートするが,アタリがなく,三河湾を縦断して渥美半島の風力発電所沖まで出かける。

ここに来たら,潮が動き出したこともあり,入れがかり。ただ,メゴチも多い。


 キス50匹以上。針が小さいせいもあり,すぐに飲み込まれてしまった。
 メゴチも多いが,すべてリリース。

 当日のデータは以下の通り。

中潮
干潮 7:25  満潮 13:47
波,ほとんどなし 天気は快晴。


刺身,透明感のある身がきれいです。


 定番のキス天。絶品です。

暗黒の騎士

2008-08-03 22:03:19 | ザ・映画
 土曜日は,花火大会でしたねえ。ここ数年,河川敷には行かず,いろんなところの屋上から見ることにしています。

 今年は,シネプレックスの屋上で見ました。けっこう人が集まっていましたね。少し遠いので,迫力は欠けますが,今回のお目当ては花火よりも映画でした。

 「ダークナイト」

 まあ,バットマンです。

 このシリーズも好きで,毎回毎回観に行っているのですが,昨日は先行上映ということで,さっそく行ってきたわけです。



 前回のバットマンビギンズから監督や主演が変わったんですけど,やっぱり少し作風が変わりましたね。
 でも,今の作風はわりと好きです。前回のバットマンビギンズはちょっとなって感じがしたけど,今回のはずっと事件起こりっぱなしで,ノンストップな感じです。


 今回の敵は,バットマンの宿命の敵,ジョーカー。第一作目でもジョーカーが敵だったのですが,そんときはジャックニコルソンがやってました。
 今回の人もなかなかの演技です。ジョーカーの非常識さをすっごくうまく演じていました。この役を演じていた人,このダークナイトの撮影のあと,急死したそうです。なんとも惜しい。


 今回のストーリーのキーパーソンです。


 バットマンの乗り物です。まあすっごい乗り物ですわ。


 さっきの乗り物からこのバイクの部分が飛び出してきます。こいつもまたすごいバイクですわ。

 今回のは,ヒーローは,悪がいるから存在する。悪は,ヒーローがいる限り存在する,ということがテーマになっているような気がします。
 だから,バットマンは苦悩します。

 この夏おすすめの映画です。9日からロードショーです。ぜひ観に行ってみてください。