僕たちの天使

私の愛する天使たち、ネコ、山P、佐藤健君、60~80年代の音楽、バイクなどを徒然に語っていきます。

(12/2)中国人の彼女

2017年12月02日 08時43分53秒 | 日常、仕事、認知症
先週の金曜日に、中国の友人の家にお邪魔した。
前日の突然の約束だった。
新しいアパートに移ったので、ぜひ遊びに来てほしい、一緒にギョーザを作ろうと
前々から約束していたのが延び延びになっていた。
そして金曜日に行ってきた。
約束の場所はここ。

私の家から自転車で15分ほどだ。
この日は特別寒かった。
それまであまり寒さの感じない11月であったが、きっとその日が一番冷え込んだ日であろう。
行くときは小雨のような霙のような空から降ってくるもの。
寒さの中で、彼女を待った。
そしてフル防寒した彼女が自転車でやってくる。
その姿を写真に撮った。
明るい笑い声が駅前に響いた。
ここから、自転車で5分もかからない所だと言った。
ビルの裏通りの坂を上って、神社や寺の墓などが点在する所を抜けて、線路沿いの古いアパートだった。
冷え切った身体を温めるためにいざ、中に入ろうとすると
ドアを開けたとたん、毛布のカーテンだった。
部屋も真っ暗。ベランダ側のサッシもカーテンと同時にやはり毛布をかけていた。
せめて日中はそれらを開けないと、暗いままで寒いのでは?と言ったが
開けると寒いからだめだ、と言う。
エアコンはあるが、ストーブはなかった。エアコンもつけられなかった。コタツはあるけれど、ヒーターがついていなかった。
ベッドのみ。
服類は押入れのビニール袋に入っている。
台所兼玄関の細長い通路にコタツ板をテーブル代わりにして椅子は風呂のあの椅子に座布団を載せたもの。
朝から大量に作っておいたギョーザの山をどんと出されて、3つばかり食べる私。
炊飯器もない、テレビもラジオも音楽を聴くものもない。
娯楽は何?休日はどうやって過ごしているの?いろんな疑問が出てきた。
彼女の素性はある程度知ってはいるが、
この侘しい生活をしてでも、なぜ日本に残っているのか、一番の疑問だった。
だが、あまり深く詮索するのも憚られるが、真実を語ってくれるわけではない。
以前は横浜にいた。
横浜からなぜ、この東北の町に?仕送りを中国にしているの?などなど、私の質問に答えていった。
結局日本が好きだから、中国には帰らないと言っていた。
今のところ、日本が好きで、休日には仙台近郊の観光地などを巡っているようだ。
それにしても寒くて、身体が温まらないので、そして彼女も別の約束があるので
予定よりも早くにそこを出た。
まずは温めよう。
そして考えよう。
彼女の心を忖度してみよう、と喫茶店に入った。

駅前(北仙台駅)のドトールだった。
ドトールがここにあるとは。
これは便利だ。

あの冷え切った部屋の寒さと暗さと家具のない、娯楽のない侘しさが私の心に突き刺さっていた。
そういえば、夏の七夕祭りの時に、彼女と七夕を観て回ったんだっけ。
綺麗だねえ、と言いながら一生懸命写真を撮っていた。
先日も船岡の菊人形祭りに積極的に行っていたし(誘われたけれど、行かなかった)、外に娯楽を求めている彼女なんだ、と言い聞かせた自分。
だが、仕事から帰宅してホッとする時間を持つのが住まいなのに、その生活感のなかったことにちょっと哀愁を感じただけなんだ。

ドトールを出ようとしたら大粒の雨だった。雨具をその場で着て
すぐ傍のスーパーに寄って買い物をし、
駐輪場に向かう。
駐輪場の傍の家の昭和的な雰囲気が好きだ。
この界隈はじっくり眺めたことはないけれど、少し自転車の散策コースの範囲が広がったと思っている。
いつもは大通りのビル街を通ってばかりだが、こういう小さな脇道を通ることが好きな私だ。
帰宅して
漸く身体を温める。

ほんの数時間の出来事だったが、あの日のことを記しておきたいと思った。
季節が暖かくなったら、桜を観に、誘ってみよう。

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2 コメント

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価値観の違い (しゃちくん)
2017-12-02 09:35:40
野党が言う程、今の日本には貧富の差が無くなっているのでしょう。

どうしても思い浮かべてしまうのが三浦綾子さんの作品で描かれている北海道へ入植してきた開拓団の初めて迎える冬のすさまじさ。夜寝ている顔に雪を被るような粗末な家で春を待ちわびる極貧生活は子供の死亡率も高かったそうです。

関係のないような話でごめんなさい。
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Unknown (しゃちさんへ)
2017-12-06 20:23:43
コメント遅くなりました。
昨日あの日以来の再会。
あまりお話しできませんでしたが、
元気でした。
どんな事情で日本に来たのかは不明ですが
思っていた以上に、日本の居心地よさがあったのかもしれませんね。
あの日が特別寒かったので、寂しさ倍増でした。
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