飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。利休は一茶人にとどまらず、秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。しかし、その鋭さ . . . 本文を読む
普段使いのカジュアルなかんざしをメインに、よそゆきかんざしやアンティークのかんざしまで。かんざし、ヘアピン、ヘアクリップ、ヘアゴム……と、髪飾りの魅力と使い方、楽しみ方を紹介。まとめ髪のノウハウも満載です! かんざしの選び方・使い方から、まとめ髪のノウハウまで、かんざしがわかる、好きになるガイド。人気の「おだんご手帖」つき。
毛先をそろえるように2ヶ月に一度はカットしていますが . . . 本文を読む
ぜんぶ手書き!眺めて、読んで、塗って!楽しめる植物図鑑です
自然の中をあるくだけでも、この上ない開放感と爽快感に満たされますが、
足元をよく見ると野の花が可憐な姿で私たちを和ませてくれる。
誰の他も借りずに大地に根を張って逞しく生きている野の花たちは、どんなに小さく目立たない花も、ちゃんと名前を持っています。
その上、とっても個性的。
「ののはなさんぽ」はそんな野の花たち . . . 本文を読む
折って、切って、開いて、楽しくつくれる切り紙。本書では、そんな素敵でかわいい切り紙作品を28種類つくることができます。美しい切り紙がハサミだけで楽しめる一冊。 矢口 加奈子1976年生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。在学中に「歓 よろこびのかたち」と題して作品発表し、「切り紙」を様々なかたちに展開する活動を開始。手を通して生み出される作品は、新しい発見とどこか懐かしい表現にあふれ、国内外で注目を . . . 本文を読む
名文に泣く。井上靖の隠れた珠玉の短篇集若くして妻を亡くし、再婚の話を持ちかけられても首を縦に振らない春吉。亡き妻に対する穏やかな、しかし深い愛情。夫婦の可笑しい小さな旅の想い出を、ひんやりとした気持ちでたどってゆく―(「結婚記念日」)。人生のある一瞬の愛がもたらす、大きな意味。ごく平凡な三組の男女のささいな出来事を通して、それぞれの愛のかたちを描く。無駄を削がれた美麗な文章と心理ドラマの妙に心打た . . . 本文を読む
2005年で20年目になったくどうなおこさんの「のはら村」
こぶたのはなこさん、ふくろうげんそうさん、こねずみしゅんくん…
山から海から空から仲間も増えて、「のはらのみんな」は99人で、この本のどこかに全員集合って…。なんてゴージャスなおもわず、わっはっはなうれしい「のはらうた」です。
春・夏・秋・冬の、のはら村の地図がとっても素敵な、
のはら村の散歩案内書です。
おひさ . . . 本文を読む
蜂はお花のなかに、お花はお庭のなかに、お庭は土塀のなかに、土塀は町のなかに、町は日本のなかに-。みすゞの謳った詩に暖かなタッチの絵を添えました。みすゞを思わせる愛らしい少女が懐かしくやさしい詩の世界に誘います。 金子 みすゞ本名金子テル。1903年(明治36)、山口県大津郡仙崎村(今の長門市)に生まれる。大津高等女学校卒業。大正末期から昭和の初期にかけ、すぐれた作品を発表し、西条八十に「若き童謡詩 . . . 本文を読む
心を病んだ医師が、山村を出、海辺の町へ。潮風と輝く波と一人の少女に出会い……心の闇を抱えた者が癒し癒される感動の傑作中篇
思えば山ばかり見て暮らしてきた。医学生時代の友人に誘われた、海へ行ってみようか。心の病を得て以来、一人で電車に乗るのは十年ぶりである。旧友の海辺の診療所で過ごす五日間の休暇。朝市の老婆に亡き祖母の顔を見、崖下の洞窟でイワシを焼いて少女と語らう。だが、そこにも…。癒し癒されきれ . . . 本文を読む
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ誰しも、忘れられない少年の名前…
カンパネルラ
長野まゆみさんというより…。
15年も前の文庫本を手にとったのは、
このタイトル~失われた風景の上に、少年(きみ)の名を書く。
最初のその一行で、すうっと引き込まれました。
深い緑の描写、森の音、色、そのリアルな描写は…
さすが美術大学を卒業した長野さんらしい感性。
ことば、1つ1つの煌めき。夏の川、 . . . 本文を読む
野菜とフルーツなどの素材の甘みとおいしさを最大限に引き出し、ナッツや大豆製品、メープルシロップなどと組み合わせて、卵、砂糖、乳製品なしでも本当においしい、新しいお菓子を完成させました。ひとくち食べると素材本来の甘みや食感のおいしさに、とにかくびっくりすることでしょう。ビタミンやミネラルたっぷりの野菜とフルーツがメインだから、からだにいいこと間違いなし。知らず知らずのうちに、からだが喜んでいることを . . . 本文を読む
高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。 天童 荒太1960(昭和35)年、愛媛県生 . . . 本文を読む
うちに小さなごちそうがある。それだけで、今日も頑張れる気がした。せわしない毎日がほんの少しおいしくなる、49皿のエッセイ。―「日経WOMAN」好評連載を単行本化。 平松 洋子エッセイスト、フードジャーナリスト。東京女子大学文理学部卒業。アジアを中心とした国内外の料理や食、生活文化を中心に取材、執筆を行う。
料理と言うより、これは、食に関するエッセーなのですが。
なんとも、美味し . . . 本文を読む
二宮由紀子・作、あべ弘士・絵
ハリネズミのプルプルシリーズ。3巻です。
1,森のサクランボつみ大会
ハリネズミってこんなにわすれんぼうだって知ってた? 顔を洗おうと思ったとたん、プルプルは、サクランボつみ大会の特訓をするために誘いにきたフルフルがドアの外で待っていることを、すっかり忘れてしまいました…。
2,イチジクの木の下で
「プルプル、おとうさんは、 . . . 本文を読む
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。
8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。
長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。
しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公 . . . 本文を読む
監督・滝田 洋二郎 脚本・小山薫堂 音楽・久石譲
キャスト・本木雅弘、広末涼子、山崎努、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、余貴美子
遺体を棺に納める"納棺師"。一見地味で触れ難いイメージの職業をテーマにしながらも、ユーモアを絶妙に散りばめて、愛すること生きることを紡ぎだす異色の感動作。ひょんなことから"納棺師"になった主人公が、さまざまな死に向き合うことで、そこに息づく愛の姿を . . . 本文を読む