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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

山本一力「菜種晴れ」

2008-11-11 | 小説
久々の江戸・人情もののお話です。 宮部みゆき、山本周五郎、藤沢周平あたりで、こういう人情ものをよみますが…。 山本さんは、初めてかな? 房州の菜種農家に生まれた二三は、5歳にして、遠縁にあたる江戸の油問屋の養子に。親、兄姉との涙の別れ。新しい母、お嬢としてのしつけ、町のしきたり。泣くのはひとりの時だけと心に決め、二三は新しい暮らしを気丈に受け入れていく。   5歳、15歳、25 . . . 本文を読む

永田萌「花ときどき風」

2008-11-11 | エッセイ
京都新聞に掲載された萌さんの絵と文。   自然と厳粛な気持ちにふけっていると、どこからか「そんなことはずっと前から知っていたでしょう?」と笑いを含んだ声が聞こえてくる気がするけれど、しみじみした思いは消えない。   時の流れの中では一瞬でも立ち止まる事ができないなら、せめて心に残る美しい人や花や出来事を絵や文に留めたい。その思いは以前から変わらないのだが、最近になって気 . . . 本文を読む