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東山魁夷「残照」

2008-04-13 | 音楽・芸術

夕陽に映える房総の山々。

終戦後、家族を次々と亡くし、日展にも2度落選、失意のどん底にいた東山が、千葉県鹿野山に登り、連なる山々の姿に圧倒され、風景画家としてわき起こる魂を描いた作品。1947年・39歳

 

東山魁夷の作品と言えば、=「緑響く」1982年。ですが。

スタートをきった「残照」の雄大さと、見たままありのままの風景ではなく、2面性をもつ心を表す。静と動き。ダイナミズム。。

光の影と彩。歓びと悲しみを経て訪れる、心の安らぎ。

そういった心象風景を通して、心の安らぎを表現する。東山魁夷の作品

静かな無常の中に生きている命の輝き

兵役中熊本の広がる澄み切った青空と果てしなく広がる山々を目の当たりにした感動。

風景の旅人であり、風景は心を映す鏡であるというその絵画に改めて、感動しました。

 



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