降って来るもの

写真と散文とぽえむ

創造

2022-08-28 05:40:05 | 心訓抄.Ⅱ

     創造

 

此の世に起きる由無し事は

身の周りで派生する吉凶は

己の胸の裡で始まる葛藤は

全ての

負の遺産足り得る事実は

若しかしたら

自分の教室の実験室で

胸の部屋の化学変化で

無味無臭や

或いは

天秤のプラスの傾きや

幸運の量や重さや

幸福の頻度や輝度や濃度や・・に

変換できるかもしれない

しや,それが

仮初の創造だとしても

無間の闇からは救われる

 

仏は,こう仰った

-百年に一度の事なら

-百年に一度だけ学べる

成程!!,合点!!

 

 

     必要苦

 

小さな悩みや悔いが

数週間も

頭の中に滞る事が有る

 仕方ないよね

世の中は明と暗で成り立つから

若しかしたら

それは必要苦かも知れない

 

真昼間の明るさの中で

翳さえ残さない光の中で

溶けて無くなるまで

待つしかない・・

 全ては

禍福の,糾える縄の一聯

 

 

      由縁

 

小さな不満や怒りが

度度の頻度で込み上げてくる

小賢しい理屈抜きで

俺は何時でも

半人前だと自嘲する

 

生きてきた時間の長さは

棘を抜き,角を削ぎ,硬軟自在に,歩調を合わせ,

清濁併せ飲む度量を

培ってきたのでは・・と

慚愧の念に苛さいなまれる

 

百八もの煩悩の由縁だ

 

 

      負荷

 

いつでも何某かの負荷は有る

いつでも何某かの負荷が生まれる

どんな平穏の狭間にも

どんな幸福の隙間にも

負の荷物は

避け難く届けられるのだ

けれど

そのGravityが

僕を大地に屹立させる

 

コメント (4)
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