野山と田園の画文通信・漫画家【とよだ時】の山中徘徊記
山のふみあと日記
某月某日 山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「奈良大和葛城山・クジラはクジラでも供尸羅の滝」
▼山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「奈良大和葛城山・クジラは
クジラでも供尸羅の滝」
【概略】
大和葛城山からロープウェイに乗らず、登山道の真上をロープウ
ェイが通るところがあります。山道には大きく「頭上に注意!」の
立て札。
大和葛城山からロープウェイに乗らず、登山道の真上をロープウ
ェイが通るところがあります。山道には大きく「頭上に注意!」の
立て札。
思わず、注意ってどう注意すればいいのか、とひとりごとが出ま
した。それからさらに下ると「くじらの滝」があります。
した。それからさらに下ると「くじらの滝」があります。
その昔、弘法大師空海がこの地を訪れたとき、この滝が天竺のク
ジラの滝にあまりによく似ているので「供尸羅・クジラ」と名づけ
ました。
ジラの滝にあまりによく似ているので「供尸羅・クジラ」と名づけ
ました。
しかし、この「供尸」という字は「共に屍」と書くため縁起が良
くないといって永井信濃守が供尸(くし)の2字を櫛に改めたのだ
という。
くないといって永井信濃守が供尸(くし)の2字を櫛に改めたのだ
という。
すぐそばにはお籠もり堂があって、くじらの滝で修行される方は
この滝をご自由にお使い下さいとの板が打ちつけられています。
この滝をご自由にお使い下さいとの板が打ちつけられています。
滝のわきの不動明王には生花がきれいに供えられ、いまでも小屋
にこもり修行している人がいます。
・奈良県御所市
にこもり修行している人がいます。
・奈良県御所市
さらに【本文・イラスト】は筆者のページで→
http://toki.moo.jp/merumaga/gate-meru/gate06.html
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★おわり
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山の民俗伝承ひとり画ってん。「奥多摩高水山・牛若丸の母常盤御前」
「奥多摩高水三山・常福寺と牛若丸の母」
【概略】
高水三山は奥多摩への入門コース。大きな堰堤を越えてジグザク
路を急登すると常福院に至ります。常福院の裏が高水山の山頂。こ
この不動堂の本尊は浪切白不動明王で、平安時代、智証大師円珍と
いうエライお坊さんが唐に渡る時、嵐にあって難儀。
高水三山は奥多摩への入門コース。大きな堰堤を越えてジグザク
路を急登すると常福院に至ります。常福院の裏が高水山の山頂。こ
この不動堂の本尊は浪切白不動明王で、平安時代、智証大師円珍と
いうエライお坊さんが唐に渡る時、嵐にあって難儀。
その時不動が出現し、剣で波を切って無事に唐に渡ることができ
たという。円珍はこの不動さまのお姿を刻み、「波切不動明王」と
してここにまつったという。
たという。円珍はこの不動さまのお姿を刻み、「波切不動明王」と
してここにまつったという。
ここの寺宝のひとつに常盤御前の鏡があるという。常盤御前は牛
若丸の母。この山の北側・成木川の上流に、「常盤」という地名が
あり、彼女の住んでいた所といわれます。
若丸の母。この山の北側・成木川の上流に、「常盤」という地名が
あり、彼女の住んでいた所といわれます。
そこの杉林の中には、やゝ平坦な所があり、「舘舎(御殿)蹟」
という石垣の跡など残っています。かつて鎌倉幕府を興した頼朝は、
京都から常盤御前を呼び寄せ、一時人目を避けた静かなこの地に住
まわせたといいつたえられ、いまでも地元の人々は、この山を「御
殿」と呼んでいるということです。
・高水山:東京都青梅市と奥多摩町との境。
という石垣の跡など残っています。かつて鎌倉幕府を興した頼朝は、
京都から常盤御前を呼び寄せ、一時人目を避けた静かなこの地に住
まわせたといいつたえられ、いまでも地元の人々は、この山を「御
殿」と呼んでいるということです。
・高水山:東京都青梅市と奥多摩町との境。
▼「イラストと本文」は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp//merumaga/octama/oct-08.html
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展】(イラストと解説文満載)を郵送します。詳しくは下記の私の
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★おわり
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こんな話も大まじめ「富士山山梨県側・五合目の天狗」
▼山の伝説ひとり画ってん「富士山山梨県側・五合目の天狗」
【概略】
富士山の天狗といえば富士太郎坊権現がいますが、これは静岡県
側の高鉢山にまつられる天狗。一方、山梨県側、スバルライン終点
あたり一帯をへいげいするのが正真坊。
富士山の天狗といえば富士太郎坊権現がいますが、これは静岡県
側の高鉢山にまつられる天狗。一方、山梨県側、スバルライン終点
あたり一帯をへいげいするのが正真坊。
北口五合目に小御獄神社があって境内にその像があります。正真
坊の住処はお中道の御庭から右へ下った奥庭周辺を含めた天狗の庭
と呼ばれるところ。奥庭荘付近には「天狗石」もあります。
坊の住処はお中道の御庭から右へ下った奥庭周辺を含めた天狗の庭
と呼ばれるところ。奥庭荘付近には「天狗石」もあります。
五合目小御獄神社には日本武尊や磐長姫命のほか大天狗小天狗の
社もあります。そばに天狗像の顔の部分から顔を出して記念撮影が
できる看板がありました。
社もあります。そばに天狗像の顔の部分から顔を出して記念撮影が
できる看板がありました。
写真を撮りたいのでちょっと顔を出してくれない?と、そばにい
た若者に頼んだら天狗の面のところにきまり悪そうな顔が出てきま
した。天狗の庭からの帰り、神社で天狗絵馬を求めて下山しました。
・山梨県富士吉田市と鳴沢村との境
た若者に頼んだら天狗の面のところにきまり悪そうな顔が出てきま
した。天狗の庭からの帰り、神社で天狗絵馬を求めて下山しました。
・山梨県富士吉田市と鳴沢村との境
……さらには【本文(筆者のページ)】へ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/temg/temg08.html
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★おわり
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山の伝承ひとり画ってん「西丹沢・箒杉は宝の木」
「西丹沢・箒杉は宝の木」
【概略】
神奈川県山北町箒沢の箒杉バス停先はかつては新松田駅からのバ
スの終点で、檜洞丸や大室山などに登るにはここから歩いていきま
した。停留所近くに大きな杉の木があって箒杉と呼ばれています。
神奈川県山北町箒沢の箒杉バス停先はかつては新松田駅からのバ
スの終点で、檜洞丸や大室山などに登るにはここから歩いていきま
した。停留所近くに大きな杉の木があって箒杉と呼ばれています。
箒杉は、樹齢2千年(実際は7.800年から1200年位?)ともいわ
れ、木の高さ45メートル、根元の周囲12.5メートル、目通り幹囲10.
5メートルという、まさに巨木。
れ、木の高さ45メートル、根元の周囲12.5メートル、目通り幹囲10.
5メートルという、まさに巨木。
その昔、あまりのみごとさに、関白禁令によって伐採を禁じられ
たそうで、周囲から宝木(ほうき)と呼ばれたのがいつか「箒」の
字があてられ、箒杉になったということです。
たそうで、周囲から宝木(ほうき)と呼ばれたのがいつか「箒」の
字があてられ、箒杉になったということです。
箒杉にはしめ縄が巻かれ、根元には祠や鳥居が建てられています。
しかしいくら調べても宝木を「ほうき」とする辞書は見つかりませ
んでした。
・神奈川県山北町
しかしいくら調べても宝木を「ほうき」とする辞書は見つかりませ
んでした。
・神奈川県山北町
▼「イラスト」と説明文は下記(筆者のページ)でどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa02.html
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某月某日 山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「房総鹿野山・鬼泪山の鬼は神野寺の本尊か?」
▼山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「房総鹿野山・鬼泪山の鬼は
神野寺の本尊か?」
神野寺の本尊か?」
【概略】
昔、日本武尊が「鬼」を退治したという伝説のある鹿野山。東京
湾の入り口・浦賀水道(走水)を相模国から渡ってきた日本武尊の
軍隊は上総へ上陸。そして鹿野山にやってきました。鹿野山の鬼(阿
久留王)は鬼泪山に逃げ込み、泣いて謝りましたが殺されました。
昔、日本武尊が「鬼」を退治したという伝説のある鹿野山。東京
湾の入り口・浦賀水道(走水)を相模国から渡ってきた日本武尊の
軍隊は上総へ上陸。そして鹿野山にやってきました。鹿野山の鬼(阿
久留王)は鬼泪山に逃げ込み、泣いて謝りましたが殺されました。
ところで阿久留王は、六手王とも呼ばれ、北麓の六手地区の出身
という。この地方の部族の王だったわけです。山頂の神野寺の寺伝
には、聖徳太子が鹿野山に神野寺をつくり、軍荼利明王などを安置
したとあり本尊になっています。
という。この地方の部族の王だったわけです。山頂の神野寺の寺伝
には、聖徳太子が鹿野山に神野寺をつくり、軍荼利明王などを安置
したとあり本尊になっています。
ところがこの軍荼利明王が阿久留王だと古書にあります。ふつう
軍荼利明王は一面八臂。しかしここの軍荼利明王は、三面六臂。そ
して阿久留王も一名六手王。
軍荼利明王は一面八臂。しかしここの軍荼利明王は、三面六臂。そ
して阿久留王も一名六手王。
そんなところから軍荼利明王は阿久留王だとされています。それ
なら阿久留王は鬼ではなく立派な仏さまということになってしまい
ます。
・千葉県君津市
なら阿久留王は鬼ではなく立派な仏さまということになってしまい
ます。
・千葉県君津市
……さらに【本文・イラスト】は筆者のページで→
http://toki.moo.jp/merumaga/gate-meru/gate05.html
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