某月某日 山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「房総鹿野山・鬼泪山の鬼は神野寺の本尊か?」

▼山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「房総鹿野山・鬼泪山の鬼は
神野寺の本尊か?」
【概略】
 昔、日本武尊が「鬼」を退治したという伝説のある鹿野山。東京
湾の入り口・浦賀水道(走水)を相模国から渡ってきた日本武尊の
軍隊は上総へ上陸。そして鹿野山にやってきました。鹿野山の鬼(阿
久留王)は鬼泪山に逃げ込み、泣いて謝りましたが殺されました。
 ところで阿久留王は、六手王とも呼ばれ、北麓の六手地区の出身
という。この地方の部族の王だったわけです。山頂の神野寺の寺伝
には、聖徳太子が鹿野山に神野寺をつくり、軍荼利明王などを安置
したとあり本尊になっています。
 ところがこの軍荼利明王が阿久留王だと古書にあります。ふつう
軍荼利明王は一面八臂。しかしここの軍荼利明王は、三面六臂。そ
して阿久留王も一名六手王。
 そんなところから軍荼利明王は阿久留王だとされています。それ
なら阿久留王は鬼ではなく立派な仏さまということになってしまい
ます。
・千葉県君津市
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