某月某日「房総富山・冬至の夕陽の沈む場所」

某月某日「房総富山・冬至の夕陽の沈む場所」

 

富山の北峰は十一州一覧の展望台で、眼下に東京湾が広がります。


鞍部から西側へ下ると滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の「伏姫の籠
穴」があり観光名所になっています。


だが馬琴はここに来たことがなく、ただの想像で書いたという。


しかし町は、籠穴内に水晶玉を飾ったり、休憩場所や門を造ったり
と力を入れています。


ある年、暮れの12月22日、冬至の太陽がどこに沈むか見ようと山
頂にテントを張りました。


富士山直下に箱根の山々の黒い陰。さらに伊豆半島の天城山、右側
には丹沢が。


日没が近づき海面が輝きだし、大島の大きな陰が浮かびます。太陽
は天城山と大島の間に沈みました。


地図に線を引いて見るとちょうど下田、石廊崎の上を通っています。


冬至の太陽はこんな南に沈むのか。やたらと神々しい景色です。


空がみるみる茜色に変わり富士山の陰が変化します。そのあとに満
天の星が待っていました。
・千葉県南房総市

 

 

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★おわり
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