賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「酒中花」

2009年04月09日 | 椿・サザンカ
椿にもどって、横浜市の「こどもの国」椿の森から「酒中花(しゅちゅうか)」

背丈1.5メートルくらい、細い幹が頼りなさげで、咲きそうもないなと思わせていたのが、
4月4日に1輪だけ咲いていました。

「酒中花」は白地に紅覆輪、ときに紅の縦絞りも入る牡丹咲きの中輪。
花期3~4月。江戸後期からの古品種。
白地に紅覆輪の八重~牡丹咲きというのは現在に至るまで、わが国ではこの品種だけ。

こちらは町田市薬師池公園で「王将君」の名札を掛けていたもの。
王昭君じゃないの?と調べたところ、王将という品種もありましたが、これはやっぱり
王昭君(楊貴妃・西施・貂蝉とともに古代中国四美人の一人)。
王将クンだとずいぶんイメージが違います。

「王昭君(おうしょうくん)」は淡桃地に細い白覆輪の千重咲き、中輪。花期4月。
さきの「酒中花」の枝変り。

薬師池公園からも酒のつくのを一種。
「酒天童子(しゅてんどうじ)」は朱紅色の八重~蓮華咲きの極大輪。花期2~4月。
愛媛県大洲市の如法禅寺に原木がある、伊予の名椿の一つ。

花心は変化しやすく、小さい筒しべや唐子弁、あるいはそれらが混じりあったものなどが出る。
(いい写真じゃないですが参考までに)

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から〕