今回も4月15日の横浜市にあるこどもの国・椿の森から。
「さつま紅」。名札は「薩摩紅」と漢字でしたが参照した淡交社刊「新装版 日本の椿花」と
学習研究社刊の「色分け花図鑑 椿」がひらがな表記でしたので、そちらに合わせました。
で、今年何枚か撮ったのがどれも見た目よりも花色が明るい感じがするので、
2010年の4月4日と11日に撮影したものも。(実はこの年に紹介済みと思っていました)
「さつま紅」は濃紅色の八重、牡丹~千重咲きの大輪。花期は3~4月。
花形は花心にまとまったしべがあるのが普通で厳密には八重咲きだが、蓮華性や列弁咲きにもなる。
花弁がよれて動的な美しさがある。
1985年に鹿児島椿協会が「大隈直(おおすみのあたい)」の名で発表したが、福岡の苗木生産者から
「さつま紅」の名で全国に普及したためこちらの名が一般化した。
大隈直は古代の南九州で大和朝廷に服属しなかった部族集団のうちの大隅隼人の首領の名。
もう一種。樹に掛かっていたタグには「たわらくれない」」とひらがなで。
裏返せば、おそらく「田原紅」と漢字で書かれていたのかと。
残念ながら検索しても品種情報は見つかりませんでした。