賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「南蛮紅(なんばんこう)」

2022年02月28日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「南蛮紅」は濃朱紅色の獅子咲き、大輪。花期3~4月。
5~6枚の外弁が作る底皿の上に、大小不揃いの旗弁が入り混じった唐子部が団塊をなして高く盛り上がり、獅子咲きとなる。九州各地に古木が多い在来種で、珍しい花形と色が異国情緒を漂わせる。


「さつま紅(さつまくれない)」。濃紅色の八重、牡丹~千重咲きの大輪。花期は3~4月。
花形は花心にまとまったしべがあるのが普通で厳密には八重咲きだが、蓮華性や列弁咲きにもなる。
花弁がよれて動的な美しさがある。
1985年に鹿児島椿協会が「大隈直(おおすみのあたい)」の名で発表したが、福岡の苗木生産者から「さつま紅」の名で全国に普及したため、こちらの名が一般化した。
大隈直は古代の南九州で大和朝廷に服属しなかった部族集団のうちの大隅隼人の首領の名。


「鹿児島」。濃紅地に白斑の入る、八重、松笠咲きの小~中輪。花期3~4月。
紅色の「松笠」という品種の枝変わりで、雲状斑や横杢斑が入ったもの。花を横から見ると、花弁が積み重なって松笠状に見えるのが特徴。江戸期からの古種。外国名はパインコーン。


親樹の「松笠」。紅色の八重、松笠状咲き、小輪。花期は3~4月。
1681年の「花壇綱目」に載っている江戸期からの古種で松笠を思わせる花形から名づけられた。

ツバキ 

2022年02月28日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「南蛮紅(なんばんこう)」は濃朱紅色の獅子咲き、大輪。花期3~4月。
5~6枚の外弁が作る底皿の上に、大小不揃いの旗弁が入り混じった唐子部が団塊をなして高く盛り上がり、獅子咲きとなる。九州各地に古木が多い在来種で、珍しい花形と色が異国情緒を漂わせる。


「さつま紅(さつまくれない)」。濃紅色の八重、牡丹~千重咲きの大輪。花期は3~4月。
花形は花心にまとまったしべがあるのが普通で厳密には八重咲きだが、蓮華性や列弁咲きにもなる。
花弁がよれて動的な美しさがある。
1985年に鹿児島椿協会が「大隈直(おおすみのあたい)」の名で発表したが、福岡の苗木生産者から「さつま紅」の名で全国に普及したため、こちらの名が一般化した。
大隈直は古代の南九州で大和朝廷に服属しなかった部族集団のうちの大隅隼人の首領の名。


「鹿児島」。濃紅地に白斑の入る、八重、松笠咲きの小~中輪。花期3~4月。
紅色の「松笠」という品種の枝変わりで、雲状斑や横杢斑が入ったもの。花を横から見ると、花弁が積み重なって松笠状に見えるのが特徴。江戸期からの古種。外国名はパインコーン。


親樹の「松笠」。紅色の八重、松笠状咲き、小輪。花期は3~4月。
1681年の「花壇綱目」に載っている江戸期からの古種で松笠を思わせる花形から名づけられた。

ツバキ 「匂吹雪」

2022年02月27日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「匂吹雪」。白地に紅色と淡紅色の縦絞りが少し入る一重の平開咲き、梅芯の大輪、花期は3~4月。
白と紅の単色の花も咲き、覆輪、唐子弁も出て変化に富む。椿には珍しく芳香がある。

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「肥後白雪」。白色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
弁質は薄く、雄しべも110本くらいと少ない。花糸は白くて細い。挿木の発根がよく鉢植えにも適す。


「肥後大関」。朱紅色の一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
肥後ツバキの中では最も大輪の部類に入る。


「不二」。白色の一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
開花はじめはごく淡い移り白を帯び、のちに純白。白色系の肥後ツバキの最高位に置かれている。

ツバキ 「桜狩(さくらがり)」

2022年02月26日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「桜狩」。桃地に花底が淡桃ぼかしとなる一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
花弁は肉厚で光沢があるが、弁縁にしわや縮れが目立つ。1912年の「椿花競鑑」に記載の古い品種。


「桜司(さくらつかさ)」。淡桃色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期は3~4月。
これも1912年の「椿花競鑑」に記載のある古い品種。


「太田白(おおたはく)」。白の一重、平開咲きで輪芯の中輪、花期は3~4月。
1830年の古文書に記載された古い品種

ツバキ 「日の丸」

2022年02月25日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「日の丸」。濃紅色の一重、平開咲き、梅芯の小~中輪。花期3~4月。
古くから紅花系を代表する肥後ツバキ。紅花に黄色の葯が鮮やか。
1912年の「椿花競鑑」に記載のある古い品種。


「肥後紅葉狩(ひごもみじがり)」。朱紅色の一重、平開咲き、梅芯の中~大輪。花期は3~4月。
肥後ツバキ紅花系の中では最も濃い緋色をしている。これも「椿花競鑑」に記載されてる古い品種で「日の丸」の実生といわれる。


「肥後日光」。濃紅色の一重、平開咲き、花糸淡桃色、梅芯の中輪。花期は3~4月。
「日の丸」の自然実生で1966年に肥後ツバキに認定された。

ツバキ 「新司錦」

2022年02月24日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「新司錦」。
白地に濃紅色の細かい縦絞りと吹っ掛け絞りが入る、一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期3月。
1912年の「椿花競鑑」に記載のある古い品種。


「旭鶴」は紅地に白斑の入る、一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
「新司錦」の枝変り。葉は革質で側脈に沿って凹み、葉縁が外曲する。樹は横張り性で強健。


「新司」。濃紅色の一重で平開咲き、花糸は淡桃色、梅芯の大輪。花期は3~4月。
「新司錦」の枝変り。


「白楽天(肥後)」。白の一重、平開咲き、梅芯の中・大輪。花期は3~4月。
「新司」の白花枝変り。弁は反曲し、花糸は黄白。

ツバキ 「肥後京錦」

2022年02月23日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「肥後京錦」。白地に紅色の縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
前回の肥後日本錦と混同されやすいが、こちらは中輪で雄しべの葯(花粉袋)が小さく、花糸も短く細いので、梅芯全体が一回り小さい。


「御国の誉(みくにのほまれ)」。「肥後京錦」の枝変わり。
淡桃地に紅色の縦絞りと白覆輪が入る一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
7~8枚の花弁が重なり、弁端は波打つ。150本を超える黄色い雄しべの梅芯が見事。


「旭の湊(あさひのみなと)」。紅色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
これも「肥後京錦」の紅花枝変わり。


「日月星(じつげつせい)」。「旭の湊」の枝変わり。
紅地に白斑や横杢斑の入る一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。  
「旭の湊」に白斑や横杢斑が入り、美しい紅白模様と黄色い雄しべの梅芯の色調で人気のある品種。

ツバキ 「肥後日本錦(ひごやまとにしき)」

2022年02月22日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「肥後日本錦」。白地に紅色の縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の中~大輪。花期3~4月。
雄しべが均一な太さで放射状に開く独特の花形である肥後椿。その中でも、花芯が大きくて見事、ほぼ正三角形に近い花形、花色が純真であること、の基準を満たす「肥後日本錦」は最優秀と評価されている。


「王冠」。白地に紅色の覆輪と縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期3~4月。
「肥後日本錦」の花色の枝変わりで、熊本市の愛椿家が発見。
「紅覆輪はめったに発現しないもので、まさに日本のツバキの中の王冠に値するといっても過言ではない」と賛辞されている。


「昭和の光」。
淡桃地に紅色の縦絞り、白覆輪が入る一重、平開咲き、梅芯の中~大輪。花期3~4月。
これも「肥後日本錦」の枝変り。

「肥後日本錦」の枝変りには、紅色の「国の光」、桃色の「明星(みょうじょう)」、白色の「白鵬(はくほう)」が、また「王冠」の枝変りには桃地に紅覆輪の「旭光冠(きょっこうかん)」がある。

ツバキ 「長楽(おさらく)」

2022年02月21日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も熊本産を。


「長楽」。淡桃~極淡桃の一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
花糸は白色で太く長く、見事な梅芯は品格がある。


「暁香(あかつきのかおり)」。淡桃色、一重、平開咲き、梅芯の大輪。有香。花期は3~4月。
咲きはじめは桃色を帯びているがのちに白色に近くなる花弁数の多い一重。微かな香りがある。
「長楽」の自然実生の肥後椿。


「天香」。淡桃色の一重、平開咲き、輪芯の中輪。花糸は淡い黄色。有香。花期は3~4月。
「長楽」の実生といわれる肥後椿。これも微芳香がある。


「肥後長寿楽(ひごちょうじゅらく)」。淡桃色の一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~5月。
花は一回り大きく、梅芯の数も多い。花糸は白い。「長楽」の実生品種から選抜。

ツバキ 「昭和錦」

2022年02月20日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は熊本産を3種。


「昭和錦」。白~淡桃地に紅色の縦絞りが入る一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。
花弁は大小不揃いの長楕円形状で、筒咲きからゆっくりと離れぎみにそり返る。
縦絞りも、花心から弁端まで幅広く貫くものや途中で切れるものなど長短不揃いで賑やかな模様だ。


「梅垣」。紅色の一重で平開咲き、梅芯の大輪。花期は3~4月。
弁縁に縮れやしわが多く、咲ききる前に弁端が反曲しやすい。花糸は紅色を帯びている。


「朝顔」。淡桃色の一重、平開咲きで梅芯、花糸淡黄色の大輪。花期は3~4月。
桃花系肥後ツバキを代表する秀花の一つ。美しく整った平開咲きとなり淡黄色の花糸を持つ150本ほどの雄しべが花心を引き締めている。横張性の樹の枝は太く、樹勢は強い。
「梅垣」と「朝顔」は、ともに1912年の「椿花競鑑」に記載のある古い品種。

ツバキ 「百路の日暮(ももじのひぐらし)」

2022年02月19日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も愛知産を3種。


「百路の日暮」。桃地に濃紅色の縦絞りや白小絞りが入る八重、筒~割しべの大輪。花期3~4月。
弁数15枚ほどが全開すると、弁端は外曲して蓮華性を帯びる。花色は桃、濃紅、白色の三色に配されて、ツバキには珍しい安定した多彩の絞りを現している。
「中部日暮」の花色の枝変り。


「福鼓」は暗紅色地に大小の白斑が入る一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は3~5月。
「永楽(黒佗助)」にウイルス性の白斑が入った品種。


「中部四海波」。白地に濃紅色の縦絞りが入る牡丹咲き、割しべの大輪。花期3~5月。
花の枝変わりが出やすく、桃色や、桃地に白覆輪の紅縦絞り、紅花などに咲き分ける。

ツバキ 「さかさ富士」

2022年02月18日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も愛知産を3種。


「さかさ富士」。淡桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は3~4月。
咲き始めは弁端が中折れして剣弁状に尖るが、外弁が次第に外曲して形のよいラッパ咲きになる。
親不明の園芸種の自然実生。


「太陽」。紅色の八重、抱え咲きの極大輪。花期は3~4月。
尾張地方の古くからの品種だが詳細は不明。


「太陽錦」。桃紅地に横杢斑の入る八重、平開咲き、筒~割りしべの極大輪。花期は3~5月。
関東の「大虹」とよく似ているが、こちらは筒しべがしばしば乱れて割しべになる。
これも古くからの品種で1931年の中部椿銘鑑に名がある。

ツバキ 「五万石」

2022年02月17日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は愛知産を4種。


「五万石」。濃紅の一重、猪口咲き、佗芯の小~極小輪。花期は3~4月。  
雄しべは退化、萎縮し、その痕跡をわずかにとどめる蕊なし状のワビスケツバキ。花芯には雌しべだけが突出して奇異に感ずる。類似に桃紅色の「蕊なし佗助(しべなしわびすけ)」がある。
岡崎市の民家栽培種。1602年に徳川氏譜代の重臣本多康重が封じられた岡崎藩が五万石だった。


「明日香」。淡桃色のやや乱れた蓮華性の八重、割りしべの中~大輪。花期は3~4月。
やさしい花色の美しい蓮華性品種だが、花心の雄しべがいささか貧相なのが惜しまれる。


「三河雲竜」。濃紅色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。
枝が左右に屈曲する突然変異体で、枝は葉のつく節ごとにS字状に曲がり、螺旋状に回転することもある。三河山間部の野生ヤブツバキから選抜。


「大城冠」。白色の八重、蓮華咲き、筒しべの極大輪。花期は3~5月。
20枚くらいの花弁が四、五重に重なり樋状の弁は咲き進むと弁間が透いて蓮華性を帯びる。
古くから名古屋城内に伝わる御殿椿の一つ。

ツバキ 「白羽衣」

2022年02月16日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「白羽衣」。白色の八重、椀~蓮華咲き、筒しべの中~大輪。花期は3~4月。
淡桃色の「羽衣」の実生。「羽衣」ほど弁間は透かず「都鳥」ほどの細長弁ではないが質の厚い白い弁が整った雄しべを囲んで蓮華咲きに開く姿は秀麗。
     

「美保の関」。濃紅色の一重、筒~ラッパ咲き、先細りで美しく整った筒しべの小輪。花期3~4月。
花弁を縦に二つ折りしたように中折れし、次第に中折れがゆるんでラッパ状に広がる。
                                     

「篤山椿(とくざんつばき)」。純白の一重、椀~ラッパ咲き、筒しべの小~中輪。花期は3~4月。
花は椀咲きから少し開いてラッパ咲きとなり、弁質が厚いため長くこの形を崩さない。先細りの雄しべが花全体を引き締め、花に清雅な気品をもたらす。
伊予小松藩の儒者・近藤篤山の遺愛の椿で、小松市の近藤邸に母樹がある。

ツバキ「出雲阿国(いずもおくに)」

2022年02月15日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「出雲阿国」。桃紅色の一重、ラッパ咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。
花弁の基部は細く、つけ元の弁間が透く。弁縁の色が多少濃くなる傾向がある。
松江城周辺のヤブツバキの古木、成木から選抜した品種。


「花仙山(かせんざん)」は極淡桃色の一重、筒~猪口咲き、筒しべの小輪。花期3~4月。
清雅、端正な花で、筒しべも色や形がよく上品。松江市の民家栽培種から選抜。


「大山紅(だいせんべに)」。濃紅色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。
細く長い筒咲きの締まった花形は長く姿が崩れない。細い葉も花と調和している。
山陰地方のヤブツバキから選抜した品種。