![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/71/10cdd1528ade0be22d52953f46c08d78.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/a0/149226433be5c85ea3dc1e131226aa4d_s.jpg)
亡くなった友人のことを「あいつ 若いころは なんとなくうだつがあがらんかったのに 晩年は 変わったよな!」彼と親交のあった友人が語っていた。フト 想い出し 「うだつとはなにやろ?」例により気になっていた。語源がわかれば 非常に判りやすい表現だった。
「うだつが上がらない」の語源
うだつは、日本家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁、装飾。
平安時代は「うだち」といったが、室町時代以降「うだつ」と訛った。本来は梁(うつばり)の上に立てる小さい柱のことをいった。そののち、切妻屋根の隣家との間についた小さい防火壁で1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられているものも「うだつ」と呼ぶようになる。本来、町屋が隣り合い連続して建てられている場合に隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られた ものだが、江戸時代中期頃 装飾的な意味に重きが置かれるようになる。自己の財力を誇示するための手段として、商家の屋根上に競って立派なうだつが上げられた。
うだつを上げるためにはそれなりの出費が必要だったことから、これが上がっている家は比較的裕福な家に限られていた。これが「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」という意味の慣用句のひとつ。