おじい様の独り言

地球一周ウオーキング(4万キロ)に挑戦、 2018.1 目標達成
『おじい様・・』は孫との会話中に 生れた固有名詞です

1103話 犯罪の高齢化

2013-07-31 | 喜怒哀楽
 沙羅双樹の花(無常の象徴とされている) 撮影 石田孝行さん

ついに 後期高齢者医療費保険証が送られてきた。 率直な感じ 「いよいよ来たか」。
昔の老人は やさしく穏やかな 好々爺・婆のイメージがある。しかし昨今は 高齢化の社会の影響か 高齢者の犯罪が増え 凶悪化して連日新聞紙上をにぎわしている。ここ数年気になっていたが たまたま 法務省の「高齢犯罪者の実態」「24年高齢者社会白書」などを見る機会があり 成る程と思うところ抜粋した。

 高齢者による犯罪
高齢犯罪者は高齢者人口の伸びを上回る勢いで増加している。また,殺人,強盗等の重大事犯,傷害,暴行,脅迫等の粗暴犯,窃盗,詐欺等の財産犯,さらに,強制わいせつ等の性犯罪においても,検挙人員・起訴人員,その高齢者比のいずれもが増加・上昇している 65歳以上の高齢者の刑法犯の検挙人員は、平成22(2010)年は 前年に比べほぼ横ばいであったものの、13(2001)年と比較すると、検挙人員では約2.4倍、犯罪者率では約2倍となっている。

高齢犯罪者が増加している理由

現在の我が国では,高齢者の平均寿命が延び,また,高齢者人口も急激に増加していて,社会の高齢化が急速に進んでいる。
現在の高齢犯罪者を取り巻く環境に目を向けてみると,高齢犯罪者の犯罪性が進むにつれ,住居が不安定になるとともに,配偶者がなく,単身生活の者が増えている。これらの者は,親族との関係も希薄である。このように,犯罪性の進んだ高齢犯罪者は,孤独な生活状況に陥っており,周囲から隔絶されている状況がうかがわれる。犯罪性が進んだ高齢犯罪者には,犯罪に結び付きやすい物質依存関連疾患にり患した経歴を有する者の比率が高いが このような問題について福祉的なサポートを受けないままでいる者が少なくないこともうかがわれる。
就労状況,収入源等の経済状況についても,犯罪性が進むにつれ,就労の安定しない者,低収入の者の比率が上昇しており,生活保護などの福祉的支援を受けないまま無収入でいる者の比率も大幅に上昇している。経済的に不安定な状態に置かれて,生活に困窮していることから,更に犯罪の危険性が高まっているといえる。このように,犯罪性が進んだ高齢犯罪者ほど,社会的な孤立経済的不安といった深刻な問題を抱えており,このことが高齢犯罪者全般の主な増加原因であると言えよう。

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