10月になっても 熱帯夜 日中も 30度を こえている。しかし 日の出前の武庫川の朝焼けが驚く色で魅せてくれている。この色の分刻みの東の空の変化を楽しんでいる。 枕草子の一節の次ぎの名文「秋は夕暮れ」が有名も どうしてどうして 「秋のあけぼの」も春に負けない 魅力十分。
枕草子 (清少納言) 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。 雨など降るもをかし。 秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。