玉川上水みどりといきもの会議

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単子葉植物と双子葉植物

2016-03-30 16:29:44 | 生きもの基礎知識
単子葉植物と双子葉植物

 中学校でならったはずですが、おさらいをします。「タンシヨウ」とひとつながりで覚えていますが、もともとは子葉が単(ひとつ)か双(ふたつ)かということです。単子葉植物の代表と言えるイネ科は種子から出ためは1本です。これが単子葉。これに対してたとえばマメ科でもバラ科でも「ふたば」が出てきます。


単子葉植物(シバ)と双子葉植物(ケンポナシ)の実生

 これは定義のようなものですが、実際には「見た目」が大いに違うので、区別をするのに便利です。たとえば単子葉植物では葉脈が平行で、双子葉植物は網目のようになっています。網目は細胞で生産したものを無数の葉脈で送る管のシステムですから、たとえば道路にも似ています。家から狭い道を通って少し大きい道に出て、それからバスの通るような道に出て、さらに何車線もあるような道に出る。そうして人や車が集まってきます。川の支流と本流もそうだし、血管やサンゴなどもそうです。ただ道路や川は分かれたあとに合流したりしますが、葉脈や血管ではそういうことはりません。


テイカカズラの葉の拡大 水系のようにも、道路網のようにもみえる

 だから単子葉植物の葉は一般には細長く、双子葉植物は楕円のようなものを基本とし、柄があります。

 
単子葉植物(イネ科、左)と双子葉植物(ホタルブクロ、右)の葉

細長い単子葉でもイグサやツルボのようになると、「線」のようになります。ただし、ユリなどはわりあい幅が広いし、ユリ科のカタクリなどになると楕円形だし、サルトリイバラなどはほぼ円形です。それでも葉脈をみると平行です。

  
カタクリ(左)とサルトリイバラ(右)

 花や果実はまた別に説明しましょう。


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