玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

イベントの内容

2018-12-31 11:36:06 | 観察会
<スタッフ>
関野吉晴 地球永住計画代表、武蔵野美大教授
リー智子 地球永住計画
豊口信行 地球永住計画(記録)
棚橋早苗 地球永住計画、武蔵野美大非常勤講師
若林英璃奈 麻布大学学生(ネズミ相談役)
伴 佳七子 武蔵野美大学生
佐藤 未歩 武蔵野美大卒業生
坂本有加 麻布大学卒業生(ネズミ相談役)
足達千恵子 地球永住計画

<会場>
武蔵美大の体育館の中にある104教室(下記)
大学へは鷹の台駅から徒歩、または正門前にバス停がある。
駐車場は使えないので注意

<打ち合わせ・準備>
1月12日(土)9:30武蔵美大正門集合、リーさんともう一人を残して教室へ移動
 打ち合わせと会場設営
 会場設営をする人4人くらい
 分析の時にネズミの説明をする人は高槻から解説を聞く
正門に残った1名が参加者を教室に誘導
遅刻者にはスタッフの一部に電話してもらう
参加者の確認をし、児童には名札(養生テープにマーカー書き)をつける(担当、棚橋、足達ほか)

<スライド解説(高槻)>
 フクロウとはどういう鳥か(下記)
 ネズミの骨の基礎を学ぶ(下記)
 八ヶ岳のこれまでの調査の紹介(下記)
 アカネズミとハタネズミの違いを学ぶ(下記)
 弘前のリンゴ園でのフクロウ調査の紹介(下記)
 作業の説明
 「展示物」の紹介(下記)

<骨の取り出し作業>
 分析試料は「ふわふわの土の塊」で、A4サイズくらいのポリ袋に入っている。


フクロウの巣材


一つのサンプルについて4人ほどが骨の取り出しをするので、14組を4人、4人、3人、3人の4班に分ける。そこにスタッフが適当人数参加する。
 1グループについて。机の中央に分析試料をおき、各人がバットにコップ一杯くらいの量を取り出し、ピンセットで取り出す。ネズミの骨格図の紙を各人に配布し、その上に骨を載せる。ある程度集まったら、机の中央においてある大型の紙にシャーレをのせ、そこに各自が取り出した骨を結集する。
 この作業をするとき、不明の骨や他の物が出てくるので、質問を受ける。

     
     巣材からザクっと取り出した骨

     
     それを取り出して並べたもの。上は「あご」、下は左から「P骨(寛骨)」、「先っちょに坊主(大腿骨)」、「バイオリン(脛腓骨)」、「歌うおじさん(尺骨)」、「鼻つき(上腕骨)」、切歯

<しめくくり>
11:30から 粘土を配り、フクロウ人形の作り方を説明する。
    感想文を書いてもらう
      感謝状を渡す
      記念撮影をして解散

<片付け>
最重要なのは取り出した骨を間違いなく回収して、試料番号を明記して残すこと。
そのほかは片付けて教室に何も残さない。

参加者
14組17人(多くはこどもと保護者)11月10日現在

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参考資料


武蔵美大のマップと会場の位置

 フクロウとはどういう鳥か

フクロウはネズミを食べることに特化した猛禽。ネズミを耳で「見る」。そのため顔が扁平で目が前につき、目の周りのくぼみがパラボラアンテナの役割をする。左右の耳に到達する音のズレでネズミの位置と距離を正確に捉える。

 ネズミの骨の基礎を学ぶ

主な骨にニックネームをつけました

 八ヶ岳のこれまでの調査の紹介

八ヶ岳には牧場があり、巣箱は牧場に近いものほどハタネズミがよく食べられているということがわかった。

 アカネズミとハタネズミの違いを学ぶ

アカネズミは森林に住んで果実や昆虫など良質なものを食べる。ハタネズミは草原などにすみ、消化率の悪い草の葉や地下部などを食べる。牧場ができることはアカネズミにはマイナス、ハタネズミにはプラスになる

 弘前のリンゴ園でのフクロウ調査の紹介

高齢化のため大きいリンゴの木は伐って若い木に置き換えたら、ハタネズミが増えてリンゴの木に被害がでた。殺鼠剤を使っても効果がなかった。大きいリンゴの木には樹洞があってフクロウがいたが、若い木にしたらフクロウがいなくなった。そこで巣箱をかけたらフクロウがきて、その周りではハタネズミが少なくなった。野生動物を利用して被害を抑制するという例はほとんどない。

展示物(未完)

 フクロウの頭骨
 フクロウの翼の羽(セレーション構造)
  
 ネズミの骨格標本
  
 骨の模型
 
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