ひねもす日報

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JT杯

2016年10月26日 | 将棋
 いよいよ昨晩のNHKクローズアップ現代で村山聖の会が放送された、はず!録画したので観るのが楽しみ。

 この間の日曜日に東京ビッグサイトでJTが主催者のこども将棋大会が開催された。低学年の部、高学年の部合わせて千人を越えた参加者だったようだ。学校の配布物としてチラシが配られる大きな大会。息子は昨年2年生の頃人生初の将棋の大会として参加。駒の動かし方を覚えて3ヶ月くらい。予選3回戦を3連勝した子が本戦へ上がるルール。3回戦目に王手放置をし予選敗退。今年は10分間しかない昼ごはん休憩をはさみ本戦出場。運もあるみたい?
 この1年、息子を将棋大会だの連盟だの会合だのに送迎したので、強豪と呼ばれる子は少し覚えた。来年度からの高学年の部はたーーーいへんの様子。4年生は「もうどこへ行っても勝てない一年になる」と色々な先生に先回りして言われている。「そこで止めないようにね」と。そんな高学年のトーナメント表を眺める。眺めていたら、息子の将棋Tシャツを作ってくれている女性と会った。彼女は子ども将棋教室の先生でもある。今は止めてしまったが、今年の初頭まで息子と同じ将棋サロンで指していた6年生の男児とも再会。この子が人格者で、彼がいたから安心してサロンへ通えたし、6年生で連盟4段の腕前で息子も色々教えてもらえたようだった。金沢文庫の将棋サロンに行くと、会計する場所の隣でいつも棋譜を並べている5,6年生くらいの男児がいる。静かで優しい微笑みをたたえつつ棋譜を並べている彼(もちろん将棋強い)をわたしは「金沢文庫の宗谷名人」と雰囲気が似ているので呼んでおるのだが、彼にも偶然会えた。という感じで、年初まで「プロ棋士!」と騒いでいたわたしは、「この間教えてもらった奨励会3段のお兄ちゃんの成績」を見たり強い小学生を見たりと、スマップ好き→ジュニアが好きの感じに、観察ということでは移行している。

 ビッグサイトの大会は保護者が待つベンチが山ほど並べられる素晴らしい大会なので(設営の方々大変やろなー)、そこに着席し、


を使って書き物をしたり調べて書き込んだりしていた。これ、小学校で買わされた移動型ポケットであり下敷き。つくえがない場所での書き物に重宝する。ポケットのボールペンやメモも入れられる。欲をいえば、あと少しサイズが小さくてもわたしはいいなー。A4でもいいのになー。その合間に「○かいせんにすすむよ」と息子からメールが着たら対局のところへ見にいっていた。すると、ある対局が終わったときにわぁっと昨年から通う近所の将棋サロンの子らがやってきてくれた。「トーナメント表を見て、息子くんが一勝するごとにみんなで頑張れ!って言っているんです!」とサロンのママさんがおっしゃる。みんな息子の背中から見守ってくれていた。最後負けたときも、「一緒に写真撮ろう!」と声を掛けてもらった。
 わたしは他の子の将棋をここまで観戦したことはない。こういう良いママさんの子どもだから、こうして人の将棋を見守って応援してくれる子なのかな…と自分をカエリミル…。息子は昨年転校してきた学校が教育委員会が見にくるほどバイオレンスで、週に一度は色んな母親から家に電話があり、「今日、お宅の息子さんに頭突きをしてしまったようですみません」というような電話が掛かってきた。そんな中で偶然将棋と出会って、こうして仲間が出来て、ママや子どもたちの温かい振る舞いやそういう思い出から、帰路感涙してしまった。「ひらけ駒!」にもこういうシーンがあったなぁと思い出した。

 大会の結果を席主に伝えたいというので、地元将棋サロンへ行った。トーナメント表を先生にみせて参加人数の話などする中で、前述の仲間たちのことを伝えた。「将棋ってひとりで戦うものですけれど、こうやって仲間が応援してくれて。ここのサロンの子たちはみんな良い子ですね。良い仲間と出会えました」と伝え、一枚だけ写した見守ってくれている子どもたちの写真を先生にみせた。先生はそれを見ると、「ちょっと、すみません」といって後ろを向き、やはり涙されていた。ふたりの大人が涙するのを、息子は「?」と不思議そうに眺めていた。
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