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南陽市・長岡南森遺跡 竪穴住居跡5棟が見つかる 豪族居館?

2023年07月13日 | Weblog
 2017年11月に、東北で最大級と推定される前方後円墳「南森古墳」(全長約161m、4世紀後半頃築造)が見つかったとされていた南陽市長岡の長岡南森遺跡は、2022年7月に祭祀が盛んに行われた集落だった可能性があると発表され、古墳の形跡は見つからなかった。

 7月12日、同遺跡で現地説明会が開かれ、市教育委員会が調査概要を紹介した。
 丘陵状の遺跡の頂上に竪穴住居5棟の跡や、周辺で柵や堀の跡が見つかり、一帯を支配した有力者が使用した可能性があるとしている。
[参考:山形新聞、朝日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 長岡南森遺跡
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南陽市・南森古墳(仮称) 東北で最大級とみられる全長161mの前方後円墳が見つかる

2017年11月18日 | Weblog
 南陽市教育委員会の測量調査で17日までに、南陽市長岡にある長岡南森遺跡で、東北で最大級と推定される前方後円墳「南森古墳」(仮称)が見つかったことが分かった。全長約161mで、4世紀後半ごろに築かれたとみられる。
 同古墳の約120m北側には、全長96mの前方後円墳・稲荷森古墳(4世紀中~後半築造)があり、市南部地域に古墳時代前期、大和政権と深く結びついた強大な権力者が存在していた可能性がある。
 前部の方形(遺跡北側)と後円部の円形(同南側)の長さの比率が約4.5対6であり、山県県や宮城県などの主な前方後円墳と共通していたことが判明した。東北地方では前方後円墳の大きさが4世紀末にピークとなる傾向があり、市教委は南森古墳が稲荷森古墳の数十年後に造られたとみている。

東北で確認されている古墳の全長の順位
(1)雷神山   168     宮城県名取市   4世紀末
(2)南森(仮称)161     南陽市長岡    4世紀後半
(3)亀ケ森   127     福島県会津坂下町 4世紀後半
(4)塚前    120     福島県いわき市  6世紀
(5)会津大塚山 114     福島県会津若松市 4世紀末
(6)遠見塚   110     仙台市      4世紀末
(7)青塚    100     宮城県大崎市   同~5世紀初め
(8)稲荷森    96     南陽市      4世紀中~後半
[参考:山形新聞、毎日新聞]

(注)玉山古墳(いわき市四倉町)が全長114~118mの前方後円墳、4世紀後半築造とされるので、東北で5番目の規模となるはずである。


過去の関連ニュース・情報
 いわき市・塚前古墳

追加 2018.5.29
 山形県南陽市教委が5月から発掘調査を進めている長岡南森遺跡(同市長岡)で、前方後円墳のくびれ部と想定している場所から祭祀儀礼時に使われる二重口縁壺の破片などが出土。また、古墳の周濠と周濠から続く人工的に作ったテラス部分も見つかった。同遺跡が古墳である可能性が濃厚になった。
 明治期の地形図「字限図(あざきりず)」にも前方後円墳の輪郭が残されている。
 さらに、古墳の可能性が高まったとしている。
[参考:産経新聞]
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