歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

宝塚市・万籟山古墳  くびれ部から埴輪列が出土 初期ヤマト政権と技術交流

2018年04月24日 | Weblog
 大阪大考古学研究室は、兵庫県宝塚市切畑字長尾山にある前方後円墳「万籟山(ばんらいさん)古墳」(4世紀前半)のくびれ部で、古墳築造時に立てて並べた状態のままの円筒埴輪3点を発見した。円筒埴輪と朝顔形埴輪の破片も大量に見つかっており、製作技術からヤマト政権との交流を裏付けることができたという。
 万籟山古墳は武庫川と猪名川に挟まれた長尾山丘陵山頂部にある。周囲に他の古墳が築かれない「単独墳」で、規模、竪穴式石室の存在から、地域を治めた実力者の古墳と考えられている。
 今回の発掘調査で、埴輪を立てて並べていたことなどが確認され、初期のヤマト政権中枢の有力古墳と同じ特徴が見られたという。
[参考:神戸新聞、毎日新聞、大阪大学考古学研究室HP]

過去の関連ニュース情報
 万籟山古墳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝塚市・万籟山古墳 全長64m、猪名川流域最大級の古墳と判明

2017年03月19日 | Weblog
 大阪大考古学研究室が17日、兵庫県宝塚市切畑字長尾山にある前方後円墳の万籟山(ばんらいさん)古墳(4世紀前半)の初発掘調査で、全長64m、高さ8.7mの規模と分かったと発表した。これまで全長約54mとする見方もあった。
 猪名川と支流の最明寺川の間に位置する長尾山丘陵では、長尾山古墳(全長42mの前方後円墳、4世紀初頭)に続く古墳である。
 古墳時代前期では畿内北西部の猪名川流域で最大級の規模という。
 日本海と瀬戸内海とを結ぶ重要な交易ルートだったことがうかがえるという。
 大量の葺石や円筒埴輪片が見つかった。
[参考:神戸新聞、産経新聞]

過去の関連ニュース・情報
長尾山古墳


キーワード: 万籟山古墳、長尾山古墳、猪名川
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする