歴歩

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太田市・間之原遺跡 平安時代の年号(830年)と日奉部が刻まれた紡錘車が出土

2010年09月02日 | Weblog
 群馬県埋蔵文化財調査事業団などは1日、太田市龍舞町の間之原(あいのはら)遺跡で、先月18日、地中に埋まっていた竪穴住居の上部から平安時代の年号などが刻まれた蛇紋岩製の紡錘車が出土したと発表した。年号が刻まれた物は、今回が全国で4例目、県内では初めて。
出土した紡錘車は、中央に直径約1cmの穴が開いており、直径は上面が約4cm、下面が約3cm、厚さは約1cm、重さは約34g。
上面には「日奉部(ひまつりべ)」(注1)、下面には、「天長七年(830)正月三日」の文字が、反時計回りに刻まれていた。
 間之原遺跡は、同事業団が4月から発掘調査を開始。古墳時代後期から平安時代の竪穴住居・掘立柱建物跡や土坑、土器、鉄器などが見つかっている。
 現地説明会が5日(日)午前10時~午後3時に開かれる。
[参考:東京新聞、産経新聞、群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

備考:
日本書紀 敏達天皇六年(577)に日祀(奉)部のことがが記されている。
 春2月甲辰朔、詔置日祀部(注2)・私部。
 (注2)日奉部とも書く。太陽崇拝の行事に関係する品部との説が有力であるが、なお確かではない。(略)
[「日本書紀」(岩波文庫 1995)より]




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