歴歩

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泉佐野市・諸目遺跡 飛鳥時代~奈良時代頃の亀形須恵器が出土

2012年04月18日 | Weblog
 泉佐野市長滝の諸目遺跡(もろめいせき)で同市立長南小学校屋内運動場増改築工事に伴い、大阪府文化財センターが2月から約1100㎡の発掘調査をしたところ、飛鳥時代~奈良時代(7~8世紀)頃の、亀の形をした土器が見つかった。
 諸目遺跡は、弥生時代から中世の複合遺跡で、今回の調査地はその南東に位置する。
 今回検出した遺構は、弥生時代末~古墳時代初頭の竪穴建物?2棟、古代(AD650~750頃)の掘立柱建物5棟、多数のピット、土坑、溝など。 出土遺物は、縄文時代の石鏃、弥生時代の土器、古墳時代の土師器、須恵器、埴輪、古代の土師器、須恵器、中世の瓦器、青磁、白磁など。
 亀の形をした土器(亀形須恵器)は、古代の土坑から出土した。 長さ約20cm、高さ約6cmで、甲羅の部分などが一部欠けていた。 頭の部分に穴を開けて目や鼻などを表現している。 平城京などでは亀形の硯が出土しているが、墨をためる凹みがなく、腹部に穴があるなど、硯とは特徴が異なり、用途は不明。
[参考:読売新聞、大阪府文化財センターHP]

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