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韓国全南羅州市 永洞里古墳群 蜂の巣型古墳を確認

2009年04月03日 | Weblog
 永洞里古墳群(영동리 고분군)は、羅州市の中心部から西に7km、有名な伏岩里(복암리)古墳群からは西北に2kmも離れていない場所にあり、南に3kmほどで栄山江に辿り着く。
 東新大博物館の調査により、その場所から伏岩里3号墳と同じように、「蜂の巣型」あるいは「アパート型」と呼ばれる古墳が3基確認され、3世紀頃から5-6世紀の400年間における多様な埋葬施設が発見された。
 確認されたのは、「蜂の巣型古墳」3基(1,4,6号墳)とその内部あるいは周辺から甕棺墓(옹관묘)26基、石室墓(석실묘)8基、石槨墓(석곡묘)6基など約40基。
  1号墳は東西約32m、南北約40m大きさの土の墓中に、甕棺3基、石室7基、石槨7基があった。
  4号墳は甕棺18基
  6号墳は甕棺4基
 石室墓では、人骨計21個体分が収集された。人骨は概して数個体ずつが、北壁と南壁の壁に頭を揃え、お互いに向かい合うように仰向けに埋葬されている。
 特に1号墳2号石室と3号石室では、各々の石室中で4-6人に達する死体が埋葬されていた。このような埋葬方式を多葬制と呼び、湖南地方では3世紀に甕棺墓として確認され始める。死体を他の所で腐らせた後、骨だけを集めて安置したいわゆる洗骨葬(세골장)風習があった可能性が大きいとみている。
 築造した封墳に、初めは甕棺墓、5-6世紀には石室墓、その後には典型的な百済石室墓と石槨墓を築造したとする。 
 永洞里古墳群は以前の調査で、典型的な百済土器と新羅土器が一度に出土し非常な関心を集めた。特に百済土器を代表する三足器(삼족기)は足を引き離して胴体にして、蓋は半円形のキャンパス模様を入れた典型的な新羅土器を結合させた土器が出土して学界を当惑させた。さらに調査を進めた結果、焼いた跡からみて、現地で合作して製作したとみている。
[参考:2009.4.1聯合ニュース]

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