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愛媛県・向山古墳 墳丘構築技法が判明 1月17日現地説明会

2009年01月16日 | Weblog
 四国中央市教委は14日、県指定史跡・向山(むかいやま)古墳(同市金生町下分)の第6次調査結果を発表し、墳丘の構築技法などが判明したとする。
 同古墳は古墳時代後期の7世紀前半の構築とされる長方形墳(東西70m、南北46m)。一つの墳丘の中に石室2基が並列に配置されており、同時代の古墳の中では四国最大規模だという。今回、石室横の掘削調査をし、盛り土が50cm前後の層単位になっており、石を積み上げて造られた石室の各段の石の高さと、墳丘の地層の境界がほぼ一致していることが判明し、盛り土で造った作業面に石を置き、石の高さ分だけ盛り土を足して次の石を載せていくという手法がわかったという。
 現地説明会は、明日17日午後1時半から行われる。問合せは同市考古資料館。
[参考:1/15朝日新聞、1/16毎日新聞、1/17読売新聞]
 
備考:
 2006年の発掘調査では、2号石室の全長が14.3m、高さが3.8mで、四国最長の横穴式石室とわかった。1号石室は全長11.4m、高さ2.4mでほぼ完全な形で残っていた。
 2号石室の天井部は20~30トンの大きな石(注1)を数個使用し、地表部で露出しているため「伊予の石舞台」として知られている。
(注1) 1号石室を含めて使用している大きな石は、5km離れた法皇山脈でしか採取できない結晶片岩であるという。
[参考:2006.12.6朝日新聞、2006.1.18愛媛新聞]

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