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明日香村・飛鳥京跡 7世紀後半に約2万5千㎡の大規模造成を行った跡を確認

2012年02月27日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所が27日、明日香村の飛鳥京跡で、広い湿地に大量の土を盛る大規模な造成工事が行われていた跡が見つかったと発表した。
 造成工事の跡が見つかったのは、宮殿のあった区画「内郭」の北東側に隣接する「外郭」部分。このエリアの一部約1180㎥を調査したところ、厚さ0.7~1m程度の土が盛られているのが見つかった。「外郭」部分は当時、地形が低く、水はけの悪い湿地が広がっていたとみられる。
 内郭には7世紀、舒明天皇の飛鳥岡本宮、皇極天皇の飛鳥板蓋宮、斉明天皇の後飛鳥岡本宮、天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮があったとされる。
 飛鳥京跡の東側には丘陵があり、この丘陵を削り出した土を造成に利用したとみられるという。
 造成地の面積を約2万5千㎡(南北約180m、東西約150m)、使われた盛り土は、10トンダンプ3500台分の約1万7500㎥に及ぶと推定される。
 出土した遺物などから、7世紀後半の天武天皇(631?~686)の時代、藤原京に遷都(694年)する前の飛鳥浄御原宮の時期に造成工事が行われた可能性が高いという。
 すでに発掘現場は埋め戻されており、現地説明会は開かれない。
[参考:共同通信、毎日新聞、産経新聞]
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