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糸島市・三雲・井原遺跡 床面積90㎡の大型掘立柱建物跡が見つかる

2017年02月23日 | Weblog
 糸島市の三雲・井原遺跡の番上地区で古墳時代前期(4世紀ごろ)とみられる大型掘立柱建物跡が見つかった。首長の居館か倉庫、古墳関連の施設だった可能性が高いとみている。
 伊都国は弥生時代、大陸との外交の窓口だったとされ、番上地区では昨年、弥生時代後期(1~2世紀)とみられる硯(すずり)の破片や大量の楽浪系土器が、土器だまりから発掘され、中国・楽浪郡の使節が伊都国を訪問していたことを裏付けた。
 この土器だまり周辺を調査したところ、約1m四方の穴に直径30~40cmの柱を立てたとみられる12の痕跡が規則的に並んでいるのを発見。写真からは2間×3間の建物で、床面積は約90㎡。東側には庇を支えた可能性もある4本の柱の跡もあった。もし庇があったならば首長の居館、そうでなければ倉庫の可能性が高いが、南側約50mに隣接する全長約79mの前方後円墳・端山(はやな)古墳(築造時期4世紀初め頃)と主軸の方位が近いことから、この古墳に関連した施設であることも考えられるという。
これまで14棟の掘立柱建物跡が確認されているが、今回の建物跡は最大規模という。
 市教委は26日午前10時から現地説明会を開く。現場は伊都国歴史博物館から徒歩10~15分のところ。
[参考:西日本新聞、産経新聞、朝日新聞、読売新聞]

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 三雲・井原遺跡

キーワード:端山古墳



キーワード:弥生硯
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