歴歩

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橿原市・新堂遺跡 12世紀初めの鬼を描いた墨書土器が見つかる

2012年02月03日 | Weblog
 橿原市教委は2日、同市の新堂遺跡で鬼の顔を描いたとみられる平安後期の墨書土器が見つかった発表した。
 土器は、12世紀初めごろに埋められた木枠の井戸(直径約80cm、深さ約1.7m)の中から鬼の顔が天を向く状態で土に埋もれていた。 土師器の碗の底(直径約10cm)に墨で丸い目や太い眉、大きな鼻、額の3本の皺(しわ)のほか、への字口の両端から上向きに向いた牙が描かれていた。 鬼は仏教の末法思想が広まった平安時代に絵の中によく描かれ、広まったとされる。 井戸を埋め戻す際、意図的に土器を割って鬼を描き、埋めたとみられ、鬼を封じるための祭祀で使われた可能性があるという。
 4日~3月31日、橿原市の千塚資料館で展示される。
[参考:共同通信、朝日新聞、産経新聞]
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