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韓国・高敞鳳徳里古墳群1号墳4号石室墳 9月に出土した金銅製履物に迦陵頻伽像を発見

2009年12月07日 | Weblog
 今年9月、全北高敞郡にある百済時代の鳳徳里古墳群(고창 봉덕리 고분군)1号墳4号石室墳から出土した金銅製履物の踵(かかと)の部分に、透彫で装飾された韓国最古の迦陵頻伽像と力士像の模様が確認された。既に力士像は9月の時点で発見されていたが、迦陵頻伽像は新たに判明された。
 百済の迦陵頻伽像は1993年に陵山里寺跡(忠南扶余郡)で出土した金銅大香盧(7世紀前半)や、1971年に武寧王陵で出土し、2006年に模様が確認された銀盞(6世紀初め)に続き3番目の発掘となる。
[参考:朝鮮日報]

備考
 朝鮮半島での最古の迦陵頻伽像は、徳興里古墳(平安南道南項市、409年)の壁画に描かれたものであるが、彫刻としてはこの金銅製履物が最古となる。
 新羅では、統一新羅後の黄龍寺址をはじめとして芬皇寺址、三郎寺址などの瓦当などで見られる。
 一方日本では、正倉院宝物(756年)の螺鈿紫檀琵琶 (らでんしたんのびわ)の背面に描かれたものが古いのではないだろうか。

過去のニュース
 2009.9.28 高敞鳳徳里古墳群1号墳 5世紀の百済金銅製履物出土

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