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別府市・鷹塚古墳 古墳時代後期末の方墳と断定、同時期県内初

2010年02月26日 | Weblog
 別府大学文化財研究所の発掘調査で、鷹塚(たかのつか)古墳(同市春木5-2)が、古墳時代後期末(6世紀後半)のものとしては県内初の方墳であることが分かった。県内の方墳は、次の飛鳥時代の古宮古墳(南北12.5m、東西12m、大分市)しか確認されていなかった。
 鷹塚古墳の大きさは、調査中の周溝部分から想定すると、一辺が30mを超えるとみられ、九州最大の方墳とされる甲塚古墳(東西約46.5m、南北36.4m)、橘塚古墳(一辺約40m)(ともに古墳時代後期末、福岡県)に匹敵し、九州でも有数の大型方墳となるという。
 6世紀末に造られたとみられる鷹塚古墳は、近くにある太郎塚・次郎塚両古墳とともに、実相寺古墳群の一つ。規模の確認を目的に、2008年度から調査を実施。当初は円墳と考えられていたが、古墳の形の基礎となる列石が円形ではなく直線だったため方墳の可能性が現れた。24日の調査で北西側の角を発見し、さらにそこから北と西にほぼ直角に伸びる二つの列石を確認でき、方墳と断定した。
 大和で当時流行した家型石棺も近隣で出土したと江戸時代の記録にあり、大和政権とのつながりを想起させるという。
 現地説明会が、27日(土)午前10時から開かれる。
[参考:大分合同新聞]




キーワード: 鷹塚古墳

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