歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

金海市酒村面 伽耶時代の村遺跡で木製のクギと牛の下顎の骨が出土

2010年09月15日 | Weblog
 金海市と東アジア文化財研究院は14日、金海市酒村面(주촌면)で伽耶時代の村遺跡を発掘したと発表した。
 発掘場所からは、伽耶時代の高床家屋(고상가옥)の柱跡3ヶ所、土地を耕して作った遺構から竪穴14基、村と低湿地間境界地点から木柱などが確認された。
 竪穴では牛の下顎の骨と鉄塊などが出土し、祭祀遺構と工房跡などと推定される。
 村と低湿地間境界では2列の小木柱がある間隔で低湿地の外側の線に沿って設置されていて、川岸で高床家屋を保護するための一種の防波堤や堤防機能をしたと推定される。
 低湿地内部から、木胎漆器(목태칠기)1点と木で作った漏斗(쇄기)状の精巧なクギ(못)1点が出土した。
 伽耶時代の村が、共同墓区域と住居地域、祭祀空間、川(海)岸線など明確に分けられていることが確認された。
 竪穴から出土した牛の下顎の骨は、金官伽耶王らの墓地である大成洞古墳群第1号木槨墓の封土でも出土した事例があり、伽耶人の精神世界究明につながるとしている。
[参考:聨合ニュース、MNKマイニュースコリア]




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡山市・犬島貝塚 紀元前77... | トップ | 岐阜県養老町・象鼻山古墳群... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事