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枚方市・養父遺跡 奈良時代の大型建物跡が出土 古代「郷」の役所跡?

2010年06月16日 | Weblog
 枚方市教委と市文化財研究調査会が15日、同市養父東町の養父遺跡から、奈良時代(8世紀前半~中頃)の大型建物跡2棟と倉庫跡1棟が出土したと発表した。規模や真北を意識して並んで建てられていることから、古代の「郷(ごう)」(注1)の役所跡の一部にあたる可能性が高いとし、今回の調査場所の南方に役所の中心があったのではないかとみている。
 古墳~鎌倉時代の建物跡13棟が出土したが、土器の年代などから奈良時代の建物跡を特定した。2棟は柱穴の一辺が80cmを超える大型だった。
 1棟は、計8間に仕切られる南北4・2m、東西7・8m大型の建物跡で、倉庫跡とみられる掘立柱建物は南北4・8m、東西4・8mの規模とみられる。
 また、墳丘が削られてなくなった古墳時代後期(6世紀後半)の円墳(直径約22m)や、方墳の一部も見つかった。
 現地説明会が19日(土)午後1、2、3時の3回行われる。

(注1) 現在の同市の大部分と交野市全域、寝屋川市の一部にあたる「交野郡」にあった六つの郷の一つ。
[参考:読売新聞、毎日新聞、産経新聞]




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