歴歩

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福岡市・比恵遺跡群 3世紀後半の石製硯が出土

2018年02月18日 | Weblog
 福岡市は16日、同市博多区の比恵遺跡群で古墳時代(3世紀後半)とみられる石製硯の破片(長さ5.4cm、幅4.7cm、厚さ0.8cm)が出土したと発表した。
 同遺跡群は中国の史書「魏志倭人伝」に登場する「奴国」の中枢遺跡であり、邪馬台国時代に奴国での文字の使用を示す貴重な発見としている。
 破片は板状で、石材を長方形に切ったとみられ、片面が研磨されて擦った跡があった。
 奴国は中国の「後漢書」東夷伝にも登場し、紀元57年(建武中元2年)に中国・後漢に朝貢した記述がある。
   建武中元二年 倭奴國奉貢朝賀 使人自稱大夫 倭國之極南界也 光武賜以印綬
 光武帝が57年に奴国からの朝賀使へ賜った印が「漢委奴國王」の金印(国宝)とされる。
 弥生時代の硯が出土した遺跡は4例あるが、古墳時代前期(3世紀後半)の硯の出土は国内で初めてという。
  [弥生硯出土遺跡]
    福岡県筑前町・薬師ノ上遺跡
    福岡県筑前町・中原遺跡
    松江市・田和山遺跡
    糸島市・三雲・井原遺跡(2例)
[参考:西日本新聞、毎日新聞]

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 弥生硯
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