ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

《惑星》の色彩感

2013-01-15 21:47:06 | ヨン様
雪がシャリシャリしてますね。
自転車移動がウィンタースポーツみたいな過酷さでした。


こんばんは、ヨン様です。


先日、ホルストの《惑星》をはじめてCDで全曲聴きました。
日本では、ポピュラー音楽からの影響もあって第4曲目の「木星」が最も有名で、次いで「火星」あたりだと思います。
たしかにメロディーやリズムパターンからするとこの2曲はかなり印象に残りますが、他の緩徐楽章も聴いてみると、いろいろ発見がありますね。

特に私が感じたのは、非常に豊かなオーケストラの色彩感です。
《惑星》は20世紀に書かれた曲なので、オーケストレーションにおける色彩感は、たとえば古典派(ドイツ語圏ではハイドン、モーツァルトなど)やその流れを汲む管弦楽曲のそれよりも、ずっと現代の私たちになじみやすいものになっていると思います。
現代の人は、電子楽器から民族楽器、さらに特殊な楽器の音色まで、ポピュラー音楽や映画音楽といった様々なジャンルを通じて知っています。
そういった多様な色彩を持つサウンドに慣れてしまった人にとって、200年も昔の弦楽器を中心としたサウンドは、(仮に旋律や和声が技巧的でも)かなり凡庸なものに聞こえてしまうでしょう。
その点、《惑星》はせいぜい100年くらい前の曲なので(これでも古いと感じる人はいると思いますが)、飽きることなく楽曲の色彩感を楽しむことができます。
個人的には、第2・3曲のオーケストレーションが気に入りました。
それから第7曲だけ女声合唱がはいって、これも印象的です。


最近では特に編成上の都合から、全曲演奏される機会が少なくなっているようですが、何かきっかけがあれば、一度聴いてみるのもいいかもしれません。

それでは、また。