紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

イカンともしようがない、需要が無くなって来たのです

2013年02月02日 18時07分18秒 | 日記
 2013年の紙の需要予測が出ました。2007年には「1、926万トン」もあった紙の需要は,2013年度「1、604万トン」・-17%になります。昨年の輸入紙で塗工紙の分野は上質コート紙が「46万9千トン」、中質コート紙が「50万7千トン」輸入されてきました。塗工紙の国内需要は650万トンが533万トン・-18%と減少しています。生産効率の悪い機械を廃棄し,生産性の良い設備に集約するしか方法が有りませんね。
 同じ事が,プラスチックや,化学繊維や,石化包装に使われる「エチレン生産」にも云えます。「需要が15%も減っている」うえに、石油産出国や、中国等から「価格の低い」製品が流入しだしているのです。ニュースでは、住友化学はエチレン生産38万トンの国内生産から全面的に撤退します,三菱ケミカルも設備の一部を止め10万トン削減するようです。日本での将来性は無いですね・・・でも「仕舞を付ける」には「体力(銭)が無い」と出来ませんから、先手で止められる企業は生き残れるしょう。
 終戦後、高度成長時代洋風のカーテン・カーペットが国内の家庭で盛んに取り入れられ,竹の子のように全国各地に,販売・施行の会社が出来たことが有りました。一通り需要が満たされると、次ぎには各地の業者の倒産が始まりました。繊維でも化繊が主体になり、北陸の「織屋」さんがばったばったと潰れたものでした。
 何処迄、何十年先先が読めますかね・・・?「大は,小を兼ねる・・・」は、経済で有効でも、凡そ98%の企業経営では「大は潰れ」、「小が、大をまかなう」のです。超優良会社は、決して株式を公開して「他人」に経営権を持たすような事はしません。「残り物に福が有る」・・・中小企業なればこそこれが可能なんです。
 雨は夜中で終わり朝から天気です。起きた部屋の温度も12度で,日中は21度でした。高速バスの予約切符(高知大阪往復@10600×2)を買う為に高知市一宮県交センターに行き,帰りに「高知美術館」によりました、丁度、オーストリアの「リヒテンシュタイン公爵家」の秘宝絵画(レーベンスの宗教画が殆ど)でした。バロックやルネッサンス絵画は1600年代オスマントルコに勝利してから栄えたのです。