紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

炭素繊維に続いて植物繊維・セルロースの強硬度・・・

2013年02月05日 17時31分17秒 | 日記
 ナノの世界が広がっています。東京大学の斎藤継之助教と磯貝明教授らは、木材を分解して作った幅約3ナノメートル(ナノは10億分の1)の1本の[セルロースナノファイバー]が、鋼鉄の約「10倍丈夫」なことを発見した。アラミド繊維などの超高強度繊維に相当する。[超微細な補強材]としての応用が見込め、バイオプラスチックに混ぜれば強度を高められます。
  超音波を当ててセルロースナノファイバーをこれ以上短くならない長さまで切断し、その長さと幅の関係を統計的に処理して、引っ張って切れる時に必要な力の大きさを求めた。引張破断強度は2ギガ―6ギガパスカル。
(樹木の成分であるセルロースは、30―40本の分子が集まって存在している。)日刊工業新聞
 
 アメリカが「くしゃみ」にすれば、中国の製紙産業は風邪を引きます。米国商務省統計局調べでは、2012年11月の米国古紙輸出量は170万㌧(約年間1980万トン,内・中国約1400万トン前後)で、其のうち中国の輸入量は74%の126万㌧。中国とインドの両国で、米国古紙輸出量の80%を占めています。
 「段ボール古紙」(OCC)では、中国とインドの占める割合は合計90%、(中国が83%、インドが5.6%)。1-11月の米国古紙輸出量は1820万㌧で、対前年同期比5%減。
 即ち,製紙原料がアメリカ古紙に大きく依存しているのです。アメリカ以上に古紙が発生する国は有りませんから・・・こうなります。しかもアメリカの古紙は優秀で、日本の繰り返し使われた再生古紙とは違って、古紙の繊維が殆ど傷んでいません。そのままでも、パルプ並みに使えるのです。韓国も,アメリカ古紙に依存していますから、輸出紙類で生きている両国にとって、命の原料の輸入依存度が高いのです。
 写真は、かみさんの写真で知多半島の小島の「ゆでだこ」です。今日はジムの休館日でした。ウコンのスライスを干す最後のチャンス・・・7日から大阪で,16日迄帰ってきません,明日は雨の予報です。