伊豆箱根鉄道大雄山線は神奈川県小田原市と南足柄市を結んでいるが、ほぼ終日にわたって毎時5本の運転本数が確保されている。これは地方の中小私鉄路線では珍しいことである。
小田原市の人口は約19万人、南足柄市の人口は約4万人、小田原都市圏は約30万人に過ぎない。このような中小都市圏において毎時5本の本数が確保されているのだ。沿線利用者によると、ガラガラ(輸送力過剰)というわけではなく、ちゃんと利用者はいるようだ。都市圏人口45万人の福島都市圏の中小私鉄である福島交通飯坂線が日中毎時2-3本であることと比較しても、伊豆箱根鉄道大雄山線の本数の多さが際立つ。(ちなみに伊豆箱根鉄道のもう一本の路線である駿豆線も日中毎時4本が確保されていることを鑑みると、伊豆箱根鉄道の路線は中小都市ながらフリークエントサービスが提供され、鉄道が便利に使える公共交通として機能していると言える。)
これは全国の都市近郊の中小路線のモデルケースになるのではないか。都市圏人口30万人の小田原で、なぜ伊豆箱根鉄道大雄山線は毎時5本運転を維持できるほどの需要があるのか、これを探っていくと、地方中小都市の私鉄やJRの一部路線の利用促進につながるだろう。
全国の中小私鉄には、弘前交通、福島交通、上信電鉄、上田交通、長野電鉄、北陸鉄道など、本数を増すことでもっと利用される可能性がありそうな路線は結構ある。
JRも例外ではなく、例えば、広島(小田原よりも遥かに大きな人口150万都市圏)の可部線は日中毎時3本だが、折り返し設備などが整えば毎時5本くらい運転しても良い。岡山(こちらも人口150万都市圏)の吉備線も日中毎時1-2本程度しか運転されていないが、大雄山線の事例を見ると、毎時5本くらい運転しても需要があるように思える。(そのためのLRT化計画なのだろうが、なにもLRT化しなくても現在の普通鉄道のまま本数を増やせば利用者は増えるだろう。)
地方都市近郊路線(主に中小私鉄。JRを含む)は、人口30万人に過ぎない小田原都市圏において毎時5本運転している伊豆箱根鉄道大雄山線を見習うべきである。そこには成功のヒントが隠されているはずだ。
小田原市の人口は約19万人、南足柄市の人口は約4万人、小田原都市圏は約30万人に過ぎない。このような中小都市圏において毎時5本の本数が確保されているのだ。沿線利用者によると、ガラガラ(輸送力過剰)というわけではなく、ちゃんと利用者はいるようだ。都市圏人口45万人の福島都市圏の中小私鉄である福島交通飯坂線が日中毎時2-3本であることと比較しても、伊豆箱根鉄道大雄山線の本数の多さが際立つ。(ちなみに伊豆箱根鉄道のもう一本の路線である駿豆線も日中毎時4本が確保されていることを鑑みると、伊豆箱根鉄道の路線は中小都市ながらフリークエントサービスが提供され、鉄道が便利に使える公共交通として機能していると言える。)
これは全国の都市近郊の中小路線のモデルケースになるのではないか。都市圏人口30万人の小田原で、なぜ伊豆箱根鉄道大雄山線は毎時5本運転を維持できるほどの需要があるのか、これを探っていくと、地方中小都市の私鉄やJRの一部路線の利用促進につながるだろう。
全国の中小私鉄には、弘前交通、福島交通、上信電鉄、上田交通、長野電鉄、北陸鉄道など、本数を増すことでもっと利用される可能性がありそうな路線は結構ある。
JRも例外ではなく、例えば、広島(小田原よりも遥かに大きな人口150万都市圏)の可部線は日中毎時3本だが、折り返し設備などが整えば毎時5本くらい運転しても良い。岡山(こちらも人口150万都市圏)の吉備線も日中毎時1-2本程度しか運転されていないが、大雄山線の事例を見ると、毎時5本くらい運転しても需要があるように思える。(そのためのLRT化計画なのだろうが、なにもLRT化しなくても現在の普通鉄道のまま本数を増やせば利用者は増えるだろう。)
地方都市近郊路線(主に中小私鉄。JRを含む)は、人口30万人に過ぎない小田原都市圏において毎時5本運転している伊豆箱根鉄道大雄山線を見習うべきである。そこには成功のヒントが隠されているはずだ。